普勧坐禅儀(読み)フカンザゼンギ

デジタル大辞泉 「普勧坐禅儀」の意味・読み・例文・類語

ふかんざぜんぎ〔フクワンザゼンギ〕【普勧坐禅儀】

鎌倉時代の仏教書。1巻。道元著。安貞元年(1227)作。座禅こそ仏道正門であると、その実践を強調したもの。道元がから帰国して最初に書いたもので、日本曹洞宗根底をなす書物

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精選版 日本国語大辞典 「普勧坐禅儀」の意味・読み・例文・類語

ふかんざぜんぎフクヮンザゼンギ【普勧坐禅儀】

  1. 鎌倉初期の仏教書。一巻。道元著。安貞元年(一二二七成立坐禅本質仕方を明らかにし、その実践を勧めたもの。

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改訂新版 世界大百科事典 「普勧坐禅儀」の意味・わかりやすい解説

普勧坐禅儀 (ふかんざぜんぎ)

道元が宋から帰国した1227年(安貞1)に著した,開教伝道の宣言書ともいうべきもの。1巻。《普勧坐禅儀撰述由来》によれば,参学弟子の求めに応じて書かれたもので,それ以前に広く流布していた《禅苑清規(ぜんおんしんぎ)》に不満をもっていた道元が,《百丈清規》の精神,すなわち唐代の古風禅の精神を伝える意図を込めて書いたという。本文は四六駢儷(べんれい)体の格調高い名文で,坐禅の意義,伝統,心得,方法,功徳などを記した,日本における最初の本格的な坐禅儀である。浄書本と目される道元親筆の〈天福元年本〉は,現行流布本と比較すると,その表記・内容にかなり差異がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「普勧坐禅儀」の意味・わかりやすい解説

普勧坐禅儀
ふかんざぜんぎ

道元の著書。1巻。嘉禄3 (1227) 年成立。宋から帰国して最初に書かれた。坐禅の法規を明らかにし,諸人に坐禅をすすめる書。坐禅は解脱のための手段ではなく,大悟したのちもなすべき修行として大切なものであることを強調する。

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