智通(読み)ちつう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

智通
ちつう

生没年不詳。飛鳥(あすか)時代の法相(ほっそう)宗の僧。658年(斉明天皇4)智達(ちたつ)(生没年不詳)とともに新羅(しらぎ)の船で入唐(にっとう)し、玄奘(げんじょう)およびその弟子基(き)(窺基(きき))に師事した。法相宗は四度にわたって日本に伝わったが、最初に伝えた元興寺(がんごうじ)の僧道昭(どうしょう)に次いで、智通、智達はその第二伝とされる。初伝、二伝は中国法相宗の初期のものを伝え、元興寺伝、南寺伝などとよばれる。大和(やまと)(奈良県)に観音(かんのん)寺を創して住し、674年(天武天皇3)僧正に任ぜられた。また同年、大和に金剛山寺を開いたともいう。[田村晃祐]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

バンクシー

英ロンドンを中心に活動する覆面アーティスト。世界各地の街に現れて建物の壁などに社会風刺的なグラフィティアートを描くなど、ゲリラ的なアート活動を行っている。2005年に自身の作品を世界各国の有名美術館に...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

智通の関連情報