曲水(読み)キョクスイ

デジタル大辞泉 「曲水」の意味・読み・例文・類語

きょく‐すい【曲水】

曲がりくねって流れる小川
曲水の宴」の略。 春》「―の詩や盃に遅れたる/子規
[補説]書名別項。→曲水

きょくすい【曲水】[書名]

日本の俳句雑誌。大正5年(1916)、渡辺水巴主宰により創刊。水巴没後は妻桂子、次女恭子が主宰を引き継ぎ、平成24年(2012)に終刊

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「曲水」の意味・読み・例文・類語

きょく‐すい【曲水】

〘名〙
庭園山野をうねり曲がって流れる川。
海道記(1223頃)鎌倉遊覧「山に曲水あり庭に怪石あり」
② 「きょくすい(曲水)の宴」の略。《季・春》
続日本紀‐天平二年(730)三月丁亥「天皇御松林宮。宴五位以上、引文章生等曲水

めぐり‐みず ‥みづ【曲水】

〘名〙
① 庭園や山野をうねり曲がって流れる川。きょくすい。
※俳諧・俳諧四季部類(1780)三月「曲水 めぐり水 杯を流す」

ごく‐すい【曲水】

〘名〙 (「こくすい」とも。「こく」は「曲」の呉音) 「ごくすい(曲水)の宴」の略。《季・春》
※和漢朗詠(1018頃)上「曲水(こくすい)遙かなりといへども、遺塵絶えんたりといへども〈菅原道真〉」

わた‐み【曲水】

〘名〙 (「わだみ」とも) 川岸から入り込んで流れないでいる川水。また、川の入り曲がって渦を巻いている所。
※頼政集(1178‐80頃)上「ゆふは川わたみによどむ水の淡のめぐるもみゆる秋のよの月」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「曲水」の読み・字形・画数・意味

【曲水】きよくすい

三月三日、流觴の宴をなす小流。曲水台を設けることもあった。晋・王羲之〔蘭亭集の序〕此の地に崇山峻嶺、林脩竹り。激湍りて、左右に映帶す。引いて以て觴の曲水と爲す。

字通「曲」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android