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月震 ゲッシン

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デジタル大辞泉の解説

げっ‐しん【月震】

月で起こる地震。1969年にアポロ11号が月面に設置した地震計で初めて観測され、その後のアポロ計画で設置された地震計または重力測定装置により、1977年まで観測が続けられた。月震の大部分は深さ800~1000キロメートルを震源とするマグニチュード3程度の深発月震である。そのほか深さ300キロメートルを震源とする浅発月震、隕石衝突による振動、昼夜の温度差により岩石が破壊されることで生じる熱月震などが観測されている。→日震星震宇宙震

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大辞林 第三版の解説

げっしん【月震】

月でおこる地震。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

月震
げっしん

月でおきる地震。1969年に人類が初めて月面に立ったときのアメリカ宇宙船アポロ11号の月着陸船イーグルが月面に置いてきた地震計で、地球以外の天体でも地震がおきることが初めて記録された。地球と違って月のように内部まで冷えた天体に地震があるかどうかはそれまで議論の的であったが、月の半径の半分ほどの800~1000キロメートルという深い所で地震活動が確認された。このほか数は少ないながら、もっと浅いところにも弱い地震活動があることもわかった。地球では地震の震源の深さは、表面からせいぜい700キロメートル、半径の9分の1くらいまでなので、様相は大いに異なる。月震のマグニチュードは最大でも3で、地球より地震の数も少なく、地震活動はずっと弱い。また月震の頻度は月における太陽と地球の引力による潮汐(ちょうせき)と関連があり、1か月に二度地震の数のピークがある。これらのことから月震は、月の深部にある構造上の境界に潮汐によるひずみがたまっておきるものと考えられる。
 なお、月表面近くで地震波は強い散乱を受けるので月の地震記録は地球と違って1時間も揺れ続ける特異なものである。
 この月の地震計は8年ほどで電波を送ってこなくなり、観測は終了している。太陽系の惑星に地震計を送る計画がいくつかあるが、2013年時点では、どれも成功していない。[島村英紀]

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世界大百科事典内の月震の言及

【地震】より

…しかしこの推定には多くの仮定が含まれるため,かなりの問題があろう。【三雲 健】
【月の地震】
 アメリカ航空宇宙局(NASA(ナサ))がアポロ計画により1969年から72年にかけて月面5ヵ所に設置した地震計は,数年以上にわたって記録を地球に送り続け,これにより月の地震(これを月震と呼ぶ)の発生状況や月の内部構造がかなりの程度までわかっている。月震は地球の地震に比べ規模が小さく,ほとんどが極微小地震程度であり,深さ800kmあたりに多発するが,月面は常時微動がほとんどないので,明瞭に記録される。…

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