朝護孫子寺(読み)チョウゴソンシジ

デジタル大辞泉 「朝護孫子寺」の意味・読み・例文・類語

ちょうごそんし‐じ〔テウゴソンシ‐〕【朝護孫子寺】

奈良県生駒郡平群へぐり町にある信貴山しぎさん真言宗総本山山号信貴山院号歓喜院聖徳太子創建と伝え、延喜年間(901~923)命蓮再興。「信貴山縁起絵巻」をはじめ多数文化財所蔵信貴山寺毘沙門堂。信貴山。

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精選版 日本国語大辞典 「朝護孫子寺」の意味・読み・例文・類語

ちょうごそんし‐じ テウゴソンシ‥【朝護孫子寺】

奈良県生駒郡平群(へぐり)町にある信貴山真言宗の総本山。山号は信貴山。聖徳太子の建立と伝えられる。寛平年間(八八九‐八九八)命蓮が毘沙門天像を安置して霊験を現わした。天正五年(一五七七織田信長兵火によって焼失したが、慶長七年(一六〇二豊臣秀頼諸堂を再建した。所蔵する信貴山縁起(伝鳥羽僧正筆)は国宝。信貴山寺。信貴山の毘沙門さん。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「朝護孫子寺」の意味・わかりやすい解説

朝護孫子寺
ちょうごそんしじ

奈良県平群町にある信貴山真言宗総本山。本尊は毘沙門天。信貴山寺,信貴の毘沙門天とも呼ばれる。伝承によると,聖徳太子が物部氏討伐の際,毘沙門天が現れたことから建てられたとされている。鳥羽僧正覚猷の作と伝えられる平安末期の紙本著色『信貴山縁起絵巻』 (3巻) が国宝に指定されているほか,延長7 (937) 年の銘がある金銅鉢 (1口) などの重要文化財を伝える。朝護孫子寺霊宝館があり,寺宝を展示している。

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デジタル大辞泉プラス 「朝護孫子寺」の解説

朝護孫子(ちょうごそんし)寺

奈良県生駒郡平群町(へぐりちょう)の信貴山中腹にある寺院。信貴山真言宗総本山。本尊は毘沙門天。国宝「信貴山縁起絵巻」を所蔵。聖徳太子が物部氏との戦いの際に戦勝を祈願した地と伝わる。境内には寺の守護神であるトラの像が多数見られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「朝護孫子寺」の意味・わかりやすい解説

朝護孫子寺
ちょうごそんしじ

信貴山

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世界大百科事典(旧版)内の朝護孫子寺の言及

【信貴山】より

…織田信忠軍の攻撃を受けて落城した城郭跡は,山頂から尾根,山腹にかけて壮大な遺構をとどめている。南の中腹にある朝護孫子(ちようごそんし)寺は,〈信貴の毘沙門さん〉と呼ばれ参詣者が多い。西の大阪府側からケーブルカーが通じ,信貴生駒スカイラインが走るため,観光客やハイキング客が多い。…

※「朝護孫子寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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