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木内喜八 きうちきはち

百科事典マイペディアの解説

木内喜八【きうちきはち】

木工芸家。江戸深川の生れ。琴師重元平八に指物象嵌(さしものぞうがん)を学び,のち船大工,鞘師(さやし)等を経て,木画細工を家業とした。代表作に《円相波千鳥蛇籠象嵌大火鉢》がある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

木内喜八 きうち-きはち

1827-1902 幕末-明治時代の木工芸家。
文政10年生まれ。木内半古養父。琴師の重元(しげもと)平八にまなぶ。木象眼の技術にすぐれ,明治10年第1回内国勧業博覧会出品の「紫檀製木画香棚」が鳳紋賞。正倉院御物の修理と模造にもあたった。明治35年8月19日死去。76歳。江戸出身。号は梅里道人。

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朝日日本歴史人物事典の解説

木内喜八

没年:明治35.8.19(1902)
生年:文政10(1827)
幕末明治期の木工家。江戸深川に舟大工の棟梁の子として生まれる。幼名は友吉。家業の舟大工の技をはじめ,琴の製作や唐木・象牙細工,さらに刀鞘から西洋銃の製法まで,さまざまな技術を幅広く修め,幕末から明治初年にかけての一時期,加賀前田家に仕えた。その後,明治10(1877)年ごろを境に指物,彫嵌など木工芸に専念し,同年に開催された第1回内国勧業博覧会に「紫檀製木画香棚」を出品して鳳紋賞,第2回の同博覧会に「紫檀木画双六局」を出品して妙技賞を受賞するなど,盛んな制作活動をおこなった。作風は,正倉院宝物など古典作品の研究を基盤に,喜八独自の工夫を積み重ねたもので,その技は子の半古,孫の省古に受け継がれて,近代日本の木工界に大きな流れを形成するにいたる。代表作は明治29年制作の「波千鳥彫嵌大火鉢」(東京国立博物館蔵)など。<参考文献>東京国立近代美術館編『木工芸』

(小松大秀)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

きうちきはち【木内喜八】

1827‐1902(文政10‐明治35)
木工芸家。江戸深川佐賀町に生まれ,若年にして山田流琴師重元平八につき,琴の製法,寄木,鼈甲張(べつこうばり),象嵌などの技を学ぶ。のち幕府の軍器製作所に入り鉄砲台の製作に従事し,また加賀藩前田家に抱えられた。1877年第1回内国勧業博覧会に《紫檀木画装香棚》,同第2回展に《紫檀木画双六局》を出品し,鳳紋賞,妙技賞を受けた。古典の遺風を敬慕してとくに木象嵌の技に卓越し,《円柏波千鳥蛇籠象嵌大火鉢》(東京国立博物館)など多くの名作をのこした。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

木内喜八
きうちきはち
(1827―1902)

明治期の木工家。江戸・深川佐賀町に生まれる。幼名は友吉。別号に梅里道人。初め琴師重元(しげもと)平八に指物(さしもの)象眼(ぞうがん)の技術を学んだが、船大工、鉄砲師などの職業を経験する。1881年(明治14)に開催された第2回内国勧業博覧会に出品した木象眼経台が妙技二等を獲得し、木工界の第一人者となった。その作風は正倉院の木工品に範をとり、江戸時代からの指物象眼に新風を与えた。とくに正倉院木工品の修理と模造に93年以来10年余りの間、子の半古(はんこ)(1855―1933)とともに従事した。半古は木画(もくが)法を研究し、これを応用した細密な木画作品を制作した。[郷家忠臣]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の木内喜八の言及

【木画】より

…江戸時代の箏のうちに,その伝統の徴証をみることができる。幕末・明治期に木内喜八は琴の製法,装飾法を学び,さらに紫檀木画香棚,紫檀木画双六局を製作し,家芸を継いだ木内半古,省古によって正倉院の木画・撥鏤(ばちる)の法が復元された。箱根細工など各地で行われるいわゆる寄木細工と木画との技法上の直接の関連は認められない。…

※「木内喜八」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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