木象眼(読み)モクゾウガン

デジタル大辞泉 「木象眼」の意味・読み・例文・類語

もく‐ぞうがん〔‐ザウガン〕【木象眼/木象×嵌】

家具や箱などの表面装飾技法の一。台木図柄文様を描いて彫り、その部分に色や木目の違う木片、または金属玉石貝殻などをはめ込むもの。

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精選版 日本国語大辞典 「木象眼」の意味・読み・例文・類語

もく‐ぞうがん‥ザウガン【木象眼・木象嵌】

  1. 〘 名詞 〙 台木(だいぎ)の面に文様や図柄を描き、そこを彫ってできた凹部に、木色や木理の違いを勘案しつつ木片をはめ込み、目的図様をあらわす細工方法大理石、金属、貝殻などを、木片の代わりに用いる場合もある。

き‐ぞうがん‥ザウガン【木象眼・木象嵌】

  1. 〘 名詞 〙 象眼一つ模様風景動物などを表わした木片を台板にはめこんだもの。

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「木象眼」の解説

木象嵌[木工]
きぞうがん

関東地方、千葉県の地域ブランド。
市川市で製作されている。木象嵌の技術は古く、奈良時代正倉院の宝物にも見ることができる。一枚の板に様々な形に切り取った色調の異なる木材を嵌めこみ、絵や文字・模様などを表現する技術が木象嵌である。現在では、この技術をもとに明治時代に完成をみた機械象嵌の技術を受け継いで製作されている。木材の色や木目を生かしたブローチペンダントなどの装身具に技法がいかされている。千葉県伝統的工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

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