病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「末梢性筋弛緩剤」の解説
末梢性筋弛緩剤
《ダントロレンナトリウム水和物製剤》
ダントリウム(オーファンパシフィック)
筋肉と神経の接合部にはたらきかけて、筋肉・神経間の伝達を妨げるとともに、筋肉から遊離するカルシウム(筋肉を収縮させ、痛みを発生させる物質)を減少させる作用のある薬です。このため、筋肉の痛み、こわばり、緊張、けいれんなどの症状を解消してくれます。効果が強力で、作用が持続する薬です。
脳血管障害後遺症、脳性
①過敏症状(
②脱力感、
③検査をしないとわからない副作用(血液障害など)がおこることがあるため、医師から指示された検査は必ず受けてください。
①カプセル剤で、食後の服用が原則です。ただし、1日あるいは1回の服用量・服用時間・服用回数、服用期間については医師・薬剤師の指示を守り、かってに中止したり、減量・増量しないでください。また、必ずコップ1杯以上の水で飲んでください。
②あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告するとともに、使用前に薬の効果と副作用について医師・薬剤師からよく説明を聞き、注意事項をきちんと守ってください。
とくに、過敏症をおこしたことのある人、気管支
③妊婦あるいは現在妊娠している可能性がある人、母乳で授乳中の人は、あらかじめ医師に伝えてください。使用するようにいわれた場合は、医師の指示をより厳重に守ってください。
④ねむけ、注意力・集中力・反射運動の低下などがおこることがあるので、自動車運転や危険を伴う作業は避けてください。
⑤筋弛緩剤を使用する病気は、一般的に治療期間が長期にわたることが多く、筋弛緩剤の使用も長期に及びます。筋弛緩剤には多少の相違はあっても、めまい、ふらつき、
現在ほかの薬を使っていたり、この薬を使用中にほかの薬を使用する必要が生じたときは、必ず医師に相談してください。とくに、エストロゲン製剤〔卵胞ホルモン剤〕と併用すると肝障害が、ほかの筋弛緩剤と併用すると副作用が現れやすくなります。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報