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村切 むらぎり

百科事典マイペディアの解説

村切【むらぎり】

太閤検地およびそれに続く江戸時代初期の検地によって,村の境界を定め,村落の範囲を確定すること。同時に,それまで錯綜していた集落耕地の関係を整理し,耕地を集落周辺に集中させた。これによって村請制を可能とする行政単位としての村落が成立した。村切にあたっては,中世以来の用水・山野入会権など生産共同体の諸要素を考慮したため,単独集落で一村をなす村や,広い範囲にわたり,複数の集落で構成される村など様々であった。村切によっても耕地の入組整理が徹底されなかった場合,境争論のもととなった。
→関連項目検地条目出作・入作

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世界大百科事典 第2版の解説

むらぎり【村切】

日本の近世において,村の範域内にその村の耕地を集中すること。近世前期の検地により達成された。検地以前にも集落と耕地の関係には一定の地域的なまとまりはあったが,それは緩やかであった。検地以前には村ごとに耕地を集中するという原則が存在せず,各個別経営ごとに適所に耕地を展開させていたからである。検地により村の範域が定められると,その範域内の耕地だけがその村に属することとなり,範域外の耕地は他村のものになった。

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世界大百科事典内の村切の言及

【村境】より

…前者の範域の境はもともとは必ずしも明確なものではなかったと思われるが,中世の惣村((そう))の展開のなかで他のムラとの境界がしだいにはっきりとしてきた。そして,近世初頭の検地とそれに伴う村切は,百姓の耕作する田畑を必ずどこかの村に帰属させ,検地帳に登録したので,支配単位としての近世の村に属する田畑は地図に示すことができるようになり,その境界も明確となった。この範域は原則的に地租改正に引き継がれ,現在の大字(おおあざ)の範囲となっている。…

※「村切」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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