1881年(明治14)に東京大学の卒業生らにより創立された東京物理学講習所を起源とする。創立以来,「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」を建学の精神として掲げ,早くから自然科学の教育を施し,明治・大正期の中等学校や師範学校の教壇に多くの卒業生を輩出してきた。1883年に東京物理学校に改称。1949年(昭和24)に東京理科大学に改組され,理学部第一部と夜間授業を行う理学部第二部の体制が組まれた。その後,薬学部,工学部,理工学部,工学部第二部,基礎工学部,経営学部を設置し,東京(神楽坂,葛飾),千葉,北海道の4キャンパスに8学部11研究科を擁する理工系総合大学として発展している。2015年(平成27)に国際化推進機構を発足させ,「日本の理科大から世界の理科大へ」を目標に学生の海外派遣事業,外国人留学生の受入れ,教職員の国際交流の推進のための施策を積極的に展開している。2016年5月現在の学生数は1万9697人,設置者は学校法人東京理科大学。
著者: 福井文威
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東京都新宿区に本部を置く私立大学。1881年中村精男,寺尾寿ら東京大学理学部物理学科卒業生によって東京物理学講習所として設立され,83年東京物理学校と改称された。物理学,数学を中心として中等学校教員の養成も行い,1917年専門学校令により専門学校として認可され,第2次大戦後の49年新制の東京理科大学となった。現在,理学,工学,薬学,理工学,基礎工学,経営学の各学部のほか7研究科からなる大学院をおき,理学部,工学部には2部が設けられている。後に同校の理事長にもなった数学者の小倉金之助をはじめ,卒業生は広く科学,技術,教育などの各界で活躍している。
執筆者:梅原 利夫
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私立。東京大学を卒業した日本最初の青年理学士らによって、当時軽視されていた物理・化学教育向上のために、1881年(明治14)創設された東京物理学講習所を前身とする。1883年東京物理学校と改称、1949年(昭和24)新制大学となった。2010年(平成22)時点で、理学部第一部、同第二部、薬学部、工学部第一部、同第二部、理工学部、基礎工学部、経営学部の8学部33学科と、理学、薬学、工学、理工学、基礎工学、経営学、生命科学、総合科学技術経営、総合化学、科学教育、国際火災科学の11研究科の大学院からなる。「理学の普及を以(もっ)て国運発展の基礎とする」との創設時の伝統と、厳しい実力養成を維持し、理工系の総合大学として発展している。本部は東京都新宿区神楽坂(かぐらざか)1-3。
[喜多村和之]
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