柳暗花明(読み)リュウアンカメイ

デジタル大辞泉 「柳暗花明」の意味・読み・例文・類語

りゅうあん‐かめい〔リウアンクワメイ〕【柳暗花明】

陸游「遊山西村」の句から》柳は葉が茂って暗く、花は咲きにおって明るいこと。春の景色の美しいことをいう。「柳暗花明好時節
花柳界遊里色町。「柳暗花明ちまた
[類語](1景色山色さんしょく水色すいしょく白砂青松はくしゃせいしょう野色やしょく野景春景煙景秋景雪景夕景せっけい・ゆうけい暮景晩景夜景

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精選版 日本国語大辞典 「柳暗花明」の意味・読み・例文・類語

りゅうあん‐かめい リウアンクヮメイ【柳暗花明】

〘名〙
① 柳が茂ってほの暗く、花が咲いて明るいこと。春の野の美しい景色にいう。
将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉一〇「青蒼の林、和鳴の禽、柳暗花明の村落に達したるが如し」 〔陸游‐遊山西村詩〕
花柳街色里。色町。
※経つくゑ(1892)〈樋口一葉〉一「うたがひは懸かる柳暗花明(リウアンクヮメイ)の里の夕べ

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四字熟語を知る辞典 「柳暗花明」の解説

柳暗花明

柳が茂ってほの暗い中に、花が明るく咲いていること。春の野の美しい景色のたとえ。また、花柳街、色町をいうこともある。

[使用例] 拝啓柳暗花明の好時節と相成りそうろうところいよいよ御壮健賀したてまつりそうろう[夏目漱石虞美人草|1907]

[使用例] 昔の待合はみんなそうだが、林にも、柳暗花明という形容にふさわしいいんとう雰囲気があった[阿川弘之米内光政|1978]

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