かじ‐しまかぢ‥【梶島】
- 福岡県北部、宗像市の沖合にある勝島の古名といわれる。
- [初出の実例]「暁(あかとき)の夢に見えつつ梶島(かぢしま)の磯越す波のしきてし思ほゆ」(出典:万葉集(8C後)九・一七二九)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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梶島
かじしま
「万葉集」巻九の「宇合卿歌三首」のうちに
<資料は省略されています>
の歌があり、後世の歌学書「五代集歌枕」「八雲御抄」はこれを証歌として丹後国の歌枕としている。しかし所在は不明で、「宮津府志」は田井の片島とよぶ磯鼻を梶島にあてる。また契沖の「万葉代匠記」は、作者藤原宇合が丹後に赴いた事実は不明であり、西海道節度使であったから、筑紫路の地名かとしている。
梶島
かじしま
[現在地名]吉良町宮崎 梶島
宮崎海岸から一・三キロ沖にある。周囲約一・八キロの花崗岩からなる小島で、標高四二・二メートル、小松が自生している。島に弁財天を祀り、弁天島ともいう。梶島の名は、永禄三年(一五六〇)三月、今川義元が三河を巡視の折、宮崎海岸で織田信長の舟数一〇〇艘の攻撃を受け、対岸の幡頭神社にこもり応戦中、急な大雨により信長が攻撃をあきらめて梶を取直して引返したことから起こるという(吉良町誌)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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梶島〔愛媛県〕
愛媛県今治市、大島南東の燧灘(ひうちなだ)にある無人島。明神島の西方約2kmに位置する。
梶島〔愛知県〕
愛知県西尾市、渥美湾内にある花崗岩の無人島。弁財天が祀られ、「弁天島」とも呼ばれる。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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