(読み)ニレ

デジタル大辞泉 「楡」の意味・読み・例文・類語

にれ【×楡】

ニレ科ニレ属の高木総称アキニレオヒョウなどがあるが、ふつうハルニレをさす。ニレ科にはケヤキやハリゲヤキも含まれる。
[類語]春楡

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精選版 日本国語大辞典 「楡」の意味・読み・例文・類語

にれ【楡】

  1. 〘 名詞 〙 ニレ科ニレ属の植物の総称。北半球温帯中心に分布し、日本にはハルニレ、アキニレ、オヒョウの三種が自生する。樹皮粉末食用にし、利尿などの薬用ともされたらしい。
    1. [初出の実例]「土塉せて、櫟・柞・楡(にれ)・竹、一二所生へり」(出典常陸風土記(717‐724頃)行方)

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普及版 字通 「楡」の読み・字形・画数・意味


13画

[字音]
[字訓] にれ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は兪(ゆ)。〔説文〕六上に「白枌なり」とあり、次条に「枌は枌楡(ふんゆ)なり」とあり、赤にれと白にれとの二類がある。〔荘子、逍遥遊〕に「楡枋(ゆばう)」(にれと檀木)を小木の意に用いるが、楡は落葉喬木、その材堅く、細工物に適するという。

[訓義]
1. にれ、白枌。
2. 輸に通じ、移す。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕楡 白枌なり。尓礼(にれ)〔和名抄〕楡 白きを名づけて枌と曰ふ。夜邇禮(やにれ)〔立〕楡 ニレ

[熟語]
楡英楡枷楡火・楡楡銭楡皮楡枌楡鞭・楡枋・楡柳
[下接語]
社楡・青楡・桑楡・長楡・白楡・飛楡・枌楡・碧楡・葉楡・老楡

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動植物名よみかた辞典 普及版 「楡」の解説

楡 (ニレ)

植物。ニレ科の落葉高木,園芸植物,薬用植物。アキニレの別称

楡 (ニレ・ヌレ;ネリ)

植物。ニレ科の落葉高木,園芸植物,薬用植物。ハルニレの別称

楡 (ニレ・ニレノキ)

植物。ニレ科ニレ属の樹木の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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