(読み)ソウ

デジタル大辞泉 「槽」の意味・読み・例文・類語

そう【槽】[漢字項目]

常用漢字] [音]ソウ(サウ)(漢) [訓]ふね おけ
家畜飼料を入れる桶。かいばおけ。「槽櫪そうれき馬槽
水などをためる容器。ふね。おけ。「水槽浴槽
おけのように中央部がくぼんだもの。「歯槽
難読湯槽ゆぶね

うけ【槽】

空の入れ物たらいのような容器。うけぶね。
「天の石屋戸いはやとに―伏せて踏みとどろこし」〈・上〉

そう〔サウ〕【槽】

琵琶びわの胴。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「槽」の意味・読み・例文・類語

そうサウ【槽】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 家畜に与える飼料などを入れる桶(おけ)。かいばおけ。〔晉書‐宣帝紀〕
  3. 液体を入れる容器。ふね。
    1. [初出の実例]「槽 サウ サカフネ酒」(出典:色葉字類抄(1177‐81))
    2. [その他の文献]〔李賀‐江楼曲〕
  4. 弦楽器の部分名。主として雅楽器の場合に用いる用語。琵琶(びわ)では胴の背面の板をいい、箏(そう)や和琴(わごん)では表板をいう。俗に甲とも。
    1. [初出の実例]「又此の琵琶の造り様、紫藤(しとう)の槽(サウ)(ばち)の腹、花梨木(くゎりぼく)の頭に同天の首」(出典源平盛衰記(14C前)三一)

うけ【槽】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おけ(麻笥)」と同意の語か ) 語義未詳。口の広い桶か。誓槽(うけぶね)
    1. [初出の実例]「天の石屋戸に汙気(ウケ)伏せて踏みとどろこし神懸(かむがか)り為(し)て」(出典:古事記(712)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「槽」の意味・わかりやすい解説


そう

「セル」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android