日本歴史地名大系 「横瀬浦」の解説
横瀬浦
よこせうら
中世よりみえる
一五六三年三月、大村純忠は当地を訪ねてフェルナンデス修道士の説教を聴き、またポルトガル人と交際し、湊の利益のために一年の大半をここで過ごすことを望み、教会の近くに家を建てたという。さらに五月に大村でトルレスと布教について協議を行い、その後二〇―三〇人の家臣を連れてヨコセ浦に来て洗礼を受け、バルトロメオを洗礼名とする日本で最初のキリシタン領主となった(一五六三年四月一七日「フェルナンデス書簡」・同年一一月一四日「フロイス書簡」イエズス会士日本通信、フロイス「日本史」)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報