横綱審議委員会(読み)ヨコヅナシンギイインカイ

デジタル大辞泉 「横綱審議委員会」の意味・読み・例文・類語

よこづなしんぎ‐いいんかい〔‐ヰヰンクワイ〕【横綱審議委員会】

日本相撲協会諮問に応じ、横綱に関する案件について答申進言する機関委員は、相撲協会理事長から委嘱を受けた協会外の有識者によって構成される。特に横綱推薦が重要な案件で、「2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績」を基準に協会から横綱昇進について諮問があり、推薦するかどうかを審議して答申を行う。協会はその答申を尊重しながら理事会で昇進を決議する。昭和25年(1950)に設置横審

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共同通信ニュース用語解説 「横綱審議委員会」の解説

横綱審議委員会

1950年5月に設置。昇進問題など横綱に関する諸案件について日本相撲協会の諮問に答申する。委員の定員は15人以内で現在は7人。任期は2年で5期10年まで。2019年1月から矢野弘典やの・ひろのり氏(産業雇用安定センター会長)が委員長を務める。「お目付け役」として、不成績が目立つ場合に激励、注意、引退勧告などを決議する。10年初場所中に朝青龍が暴行問題を起こした際は引退勧告書を相撲協会に出した。昨年11月場所後には、休場の多さから白鵬と鶴竜(現親方)に対し、引退勧告に次ぐ重さの注意を決議した。

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精選版 日本国語大辞典 「横綱審議委員会」の意味・読み・例文・類語

よこづなしんぎ‐いいんかい‥ヰヰンクヮイ【横綱審議委員会】

  1. 日本相撲協会の諮問機関。横綱の推薦、その他横綱に関する種々の件につき、日本相撲協会に答申または進言をする。昭和二五年(一九五〇発足

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「横綱審議委員会」の意味・わかりやすい解説

横綱審議委員会
よこづなしんぎいいんかい

日本相撲(すもう)協会の諮問機関。横綱の推薦や横綱に関する案件について、協会に答申したり、協会の発議に基づいて進言したりする。略称は横審(よこしん)。1950年(昭和25)に三横綱の途中休場で横綱批判が噴出したことをきっかけに、好角家の各界有識者によって横綱を推薦してもらうため設置した。委員の定員は15人以内で、任期は2年、最長5期まで。通常、本場所の千秋楽の翌日に定例会を開催。横綱推薦の諮問を受ける際は定例会で審議し、横綱推薦を答申する。推薦の内規は大関で2場所連続優勝が原則で、それに準ずる成績の力士を推薦する場合は、出席委員の3分の2以上の賛成を要する、とある。初代委員長は貴族院副議長などを務めた酒井忠正(1893―1971)。15代委員長の北村正任(きたむらまさとう)(1941― 。毎日新聞社名誉顧問)は、傷害事件を起こした横綱日馬富士(はるまふじ)(1984― )への対応や、休場続きの横綱稀勢の里(きせのさと)(1986― )への初の「激励」決議を行ったりした。

[徳増信哉 2019年12月13日]

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知恵蔵 「横綱審議委員会」の解説

横綱審議委員会

1950年に設置された、日本相撲協会の諮問機関。横綱の昇進に際し、理事長からの諮問を受け、横綱にふさわしい品格、力量があるかどうかを審議し、推薦するかどうかを決めるのが主な役割。相撲に理解のある各界の有識者で構成され、現在の委員長は石橋義夫(共立女子学園理事長)。横綱昇進に際しての目安となる「大関で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績」という条件はこの委員会の内規。年三度の東京場所前に委員による稽古総見、本場所の観戦と毎場所後の千秋楽翌日に定例会がある。横綱の休場が多い場合や、成績不振の場合などは、委員の発議で激励、注意、引退勧告をすることもできる。ただし、横審はあくまでも諮問機関で、横綱の昇進を決めるのは相撲協会の番付編成会議と理事会。委員は、委員長代行を務める海老沢勝二(NHK前会長)ら11人(2006年9月現在)。定員は15人以内、任期は5期10年まで。

(根岸敦生 朝日新聞記者 / 2007年)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「横綱審議委員会」の意味・わかりやすい解説

横綱審議委員会
よこづなしんぎいいんかい

1950年に設置された日本相撲協会の諮問機関。昇進問題に限らず,横綱に関するさまざまな案件について答申する。協会から委嘱される委員は定員 15人以内で,任期は2年で5期まで。

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