樹下石上(読み)ジュゲセキジョウ

デジタル大辞泉 「樹下石上」の意味・読み・例文・類語

じゅげ‐せきじょう〔‐セキジヤウ〕【樹下石上】

じゅかせきじょう(樹下石上)

じゅか‐せきじょう〔‐セキジヤウ〕【樹下石上】

樹木の下と石の上の意から》山野路傍などに露宿すること。修行者僧侶境遇などをいう。じゅげせきじょう。

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精選版 日本国語大辞典 「樹下石上」の意味・読み・例文・類語

じゅか‐せきじょう‥セキジャウ【樹下石上】

  1. 〘 名詞 〙じゅげせきじょう(樹下石上)
    1. [初出の実例]「樹下石上(ジュカセキジャウ)の、教への道に入といふ、僧法師すら猶欲あり」(出典人情本・清談若緑(19C中)初)

じゅげ‐せきじょう‥セキジャウ【樹下石上】

  1. 〘 名詞 〙 ( 樹の下や石の上などの意から ) 山野、または路傍などに宿ること。出家雲水境涯を象徴したもの。じゅかせきじょう。
    1. [初出の実例]「独処仙林阿練若 樹下石上の棲なり」(出典:宴曲・宴曲集(1296頃)五・閑居釈教)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「樹下石上」の解説

樹下石上 じゅげ-せきじょう

?-? 江戸時代中期-後期戯作(げさく)者。
出羽(でわ)山形藩士。江戸に在勤し,浄瑠璃(じょうるり)作者から黄表紙作者に転じ,「敵討根笹雪(かたきうちねささのゆき)」など,あだ討ち物をおおく発表。式亭三馬(しきてい-さんば)らと交遊があった。文化6年(1809)刊の「奇談立山記」など,黄表紙の画も手がけた。姓は梶原通称は五郎兵衛。別号に市中山人,樹下山人。画号は百斎,久信。

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四字熟語を知る辞典 「樹下石上」の解説

樹下石上

木の下や石の上の意で、野山や路傍に寝泊まりすることのたとえ。

[使用例] 一所不住の沙門雲水行脚の衲僧は必ず樹下石上を宿とすとある[夏目漱石吾輩は猫である|1905~06]

[解説] 出家した人の境涯を意味することば。「樹下」は「じゅげ」とも読みます。

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