水前寺菜(読み)スイゼンジナ

デジタル大辞泉 「水前寺菜」の意味・読み・例文・類語

すいぜんじ‐な【水前寺菜】

キク科多年草。高さ30~60センチ。葉は柔らかく、裏面紫色。夏、黄赤色の頭状花を開く。東南アジア熱帯の原産で、葉を食用とする。名は、水前寺栽培されたのにちなむ。はるたま。

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精選版 日本国語大辞典 「水前寺菜」の意味・読み・例文・類語

すいぜんじ‐な【水前寺菜】

  1. 〘 名詞 〙 キク科の多年草。東アジアの熱帯地方原産で、葉を食用にするため栽培され、暖地では時に野生化している。高さ三〇~六〇センチメートル。茎と葉の裏面は紫色を帯びる。葉は互生し、翼のある長楕円状披針形で先はとがり縁にふぞろいの鋸歯(きょし)があり、下部はしばしば羽状に分裂し基部は柄に流れる。夏、茎の上部で多く分枝し、枝先に管状花だけからなる黄赤色の頭花をつける。和名は、熊本市の水前寺で古くから栽培されていたことによる。漢名、木耳菜。すいぜんじそう。はるたま。
    1. [初出の実例]「スイゼンジナ 三七草一種」(出典:物品識名(1809))

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「水前寺菜」の解説

水前寺菜[葉茎菜類]
すいぜんじな

九州沖縄地方、熊本県の地域ブランド。
主に上益城郡御船町・葦北郡芦北町などで生産されている。沖縄県ではハンダマ石川県では金時草と呼ばれる。江戸時代からの栽培。名の由来には、水前寺の茶席でよく用いられていたからなど諸説ある。キク科の多年草で、葉裏の紫色が特徴。ゆでると独特のぬめりがあり、お浸しや和え物などに利用される。くまもとふるさと伝統野菜。

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デジタル大辞泉プラス 「水前寺菜」の解説

水前寺菜

沖縄や九州、奄美の島々に自生するキク科の多年草「ハンダマ」の和名。熊本の水前寺から広まったとの説があることに由来する。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「水前寺菜」の解説

水前寺菜 (スイゼンジナ)

学名:Gynura bicolor
植物。キク科の多年草,園芸植物

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