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水天宮利生深川 すいてんぐうめぐみのふかがわ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

水天宮利生深川
すいてんぐうめぐみのふかがわ

歌舞伎狂言。3幕8場。散切物。河竹黙阿弥晩年の代表作の一つ。通称『筆屋幸兵衛』『筆幸』。 1885年2月東京千歳座で,5世尾上菊五郎が初演。明治維新による幕藩体制の瓦解を背景に,気が狂うほどに生活に窮する士族船津幸兵衛の悲劇を描いた作品。

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デジタル大辞泉の解説

すいてんぐうめぐみのふかがわ〔スイテングウめぐみのふかがは〕【水天宮利生深川】

歌舞伎狂言。世話物。3幕。河竹黙阿弥作。明治18年(1885)東京千歳座の開場に際し、水天宮の利益(りやく)を利かせ、明治維新後の社会悲劇を取り込んで書き下ろしたもの。通称「筆幸(ふでこう)」。

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世界大百科事典 第2版の解説

すいてんぐうめぐみのふかがわ【水天宮利生深川】

歌舞伎狂言。世話物。3幕。河竹黙阿弥作。通称《筆屋幸兵衛》。1885年2月東京千歳座初演。配役は船津幸兵衛・小天狗要次郎を5世尾上菊五郎,車夫三五郎・荻原正作を初世市川左団次,山岡富三郎を片岡我童(のちの10世仁左衛門),小雛を4世沢村源之助ほか。新劇場千歳座開場のさい書き下ろされた作で,近くにある水天宮の利益を利かせ,作者が実見した明治新時代の社会悲劇をとりこんで脚色したもの。士族船津幸兵衛は生活に窮し,妻に死に別れ,2人の娘と赤子を抱えもらい乳をしながら筆を売って生計をたてている。

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大辞林 第三版の解説

すいてんぐうめぐみのふかがわ【水天宮利生深川】

歌舞伎脚本。散切ざんぎり物。河竹黙阿弥作。1885年(明治18)東京千歳座初演。通称「筆幸」。三人の子を抱え筆売りで生計をたてていた旧幕臣船津幸兵衛が、貧困のため錯乱して深川へ身を投げるが、水天宮の御利益で救われる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水天宮利生深川
すいてんぐうめぐみのふかがわ

歌舞伎(かぶき)脚本。世話物。3幕。河竹黙阿弥(もくあみ)作。1885年(明治18)2月東京・千歳座(ちとせざ)で5世尾上(おのえ)菊五郎が初演。明治維新後の新世相を写した「散切物(ざんぎりもの)」で、没落した旧士族の筆売り幸兵衛に盗賊小天狗(こてんぐ)要次郎を絡ませた作だが、幸兵衛のくだりだけが後世に残った。通称「筆幸(ふでこう)」。維新によって扶持(ふち)を失った船津幸兵衛は妻に死別、盲目の娘を頭に3人の子を抱え、筆を売り歩いて貧しい暮らしを送っていたが、因業な金貸しに責めたてられたあげく心に異常をきたし、乳飲み子を抱いたまま入水(じゅすい)するが、日ごろ信ずる水天宮の利生(りしょう)により助かって正気に戻り、情けある人々の親切で暮らしも立ち直る。作者が実見した光景に取材したといわれるだけに世相の描写に優れ、ことに余所事浄瑠璃(よそごとじょうるり)の清元(きよもと)『風狂川辺(かぜにくるうかわべ)の芽柳(めやなぎ)』を悲惨な場面に使い、はでな旋律で逆に哀感を浮き出した手法が傑出。幸兵衛の役は5世から受け継いだ6世菊五郎が写実芸の極致を示し、近年は17世中村勘三郎が得意芸にしていた。[松井俊諭]

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