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水木辰之助(初代) みずき たつのすけ

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

水木辰之助(初代) みずき-たつのすけ

1673-1745 江戸時代前期-中期の歌舞伎役者。
延宝元年生まれ。初代大和屋甚兵衛の甥(おい)。初代芳沢あやめとともに元禄(げんろく)期の女方の双璧(そうへき)で,槍(やり)踊りと猫の所作を当たり芸とした。32歳で引退。水木帽子の創始者,水木流舞踊の流祖。延享2年9月23日死去。73歳。大坂出身。初名は大和屋牛松。前名は鶴川辰之助(2代)。後名は大和屋宇左衛門。俳名は歌蝶。

出典|講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて | 情報 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

水木辰之助(初代)

没年:延享2.9.23(1745.10.18)
生年:延宝1(1673)
元禄期の若女形の歌舞伎役者。初代大和屋甚兵衛の甥で女婿。子役大和屋牛松,若衆形鶴川辰之助の時代を経て,元禄初年より若女形となる。元禄4(1691)年「娘親の 敵討」での有馬のお藤役が好評で,同8年,江戸へ下るお名残狂言の近松門左衛門作「水木辰之助餞振舞」(彼の得意芸を盛り込んだお家騒動物)でも同役を演じた。歌舞伎の華である所作事(舞踊)を得意とし,地芸(演技)を得意とした初代芳沢あやめとは好対照であった。元禄11年の「金子吉左衛門日記(元禄11年日記)」には,稽古で得意の踊りの振付を担当する姿がある。宝永1(1704)年,伯父の甚兵衛の死を契機に舞台を退いた。3代まであるが初代が最も有名。<参考文献>『歌舞伎評判記集成』1期,「元禄11年日記」(鳥越文蔵『歌舞伎の狂言』)

(北川博子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について | 情報

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