塩基性炭酸マグネシウムの鉱物の一つ。超塩基性岩中の脈鉱物として産し、中性ないしアルカリ性、十分に水分のある地表条件下での産物である。また苦灰岩の接触帯中や洞窟循環水中に懸濁状態で産することがある。他の含水炭酸マグネシウムの鉱物とともに産することが多い。自形は切出し小刀様の先端をもつ板状。普通は、粒状集合、皮膜状集合をなす。日本では愛知県新城(しんしろ)市吉川(よしかわ)などに産する。英名は成分にちなむ。
[加藤 昭]
hydromagnesite
化学組成Mg5(CO3)4(OH)2・4H2Oの鉱物。水菱苦土石,ハイドロマグネサイトとも。単斜晶系,空間群P21/c,格子定数a1.011nm, b0.894, c0.838, β114.58°, 単位格子中2分子含む。針状~刃状結晶の放射状あるいは皮殻状集合,ほかに土状,チョーク状。無~白色,透明,ガラス~真珠ないし絹糸光沢。劈開{010}に完全。硬度3.5, 比重2.25。薄片では無色,屈折率α1.523, β1.527, γ1.545, 2V(+)中。沸石に似るが,希塩酸に発泡して溶ける。蛇紋岩やマグネシウムに富む岩石の空隙や脈中に,アルチニー石・ハイドロタルク石などに伴って広く産する。名称はマグネサイトに水分を加えたものの意。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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