デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「沢村長十郎」の解説
沢村長十郎(初代) さわむら-ちょうじゅうろう
延宝3年生まれ。囃子方(はやしかた)から立役(たちやく)となり,京都,大坂で座本をつとめた。一時,沢村宗十郎(代数にはかぞえない)を名のる。能楽,茶道,俳諧(はいかい)など諸芸に通じていた。享保(きょうほう)19年1月24日死去。60歳。京都出身。通称は備中屋長右衛門。俳名は宗慶。屋号は井筒屋。
沢村長十郎(4代) さわむら-ちょうじゅうろう
元文2年(1737)初舞台。初代沢村宗十郎の門にはいり,安永元年江戸森田座で4代長十郎を襲名。のち亀右衛門と改名し,同座の頭取をかねた。立役(たちやく)を得意とし,実悪(じつあく),敵役もよくした。江戸出身。初名は岡田亀次郎。前名は岡田亀十郎,染山喜十郎。俳名は喜長。屋号は井筒屋。