コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

法律回避 ほうりつかいひ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

法律回避
ほうりつかいひ

国際私法上,準拠法を導き出す媒介となっている連結素を故意に操作し,自己に都合のよい法律を準拠法とすること。かつて,婚姻締結に関するイングランド法を回避するため,スコットランドで婚姻をした例などが有名である。また,会社の設立に有利なデラウェア州で会社を設立し,実際の本拠は他の州に置くというアメリカで行われている例も,広い意味での法律回避である。法律回避を許さないとの考え方もあるが,基本的には操作できる連結素を用いている以上はこれを有効とし,弊害については,準拠法にかかわりなく,適用されるべき強行法規による規制をすれば足りるとの考え方が有力である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ほうりつかいひ【法律回避】

国際私法は,例えば日本の法例のように,当事者の国籍連結点として本国法を身分的法律関係に適用したり,物が所在する場所を連結点として,所在地法を物権的法律関係に適用したりする。このように,問題の法律関係に適用される法(準拠法)は,国籍とか物の所在地というような連結点によって決まるので,連結点を変更すれば準拠法を変えることができることになる。そのため,例えば,離婚を禁止されている国の国民である夫婦が離婚を望んだ場合には,離婚準拠法を本国法と定めていて,かつ離婚を容易に認める国に帰化することによってその目的を達することができる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

法律回避の関連キーワード国際私法

今日のキーワード

コペルニクス的転回

カントが自己の認識論上の立場を表わすのに用いた言葉。これまで,われわれの認識は対象に依拠すると考えられていたが,カントはこの考え方を逆転させて,対象の認識はわれわれの主観の構成によって初めて可能になる...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

法律回避の関連情報