デジタル大辞泉 「泥灰岩」の意味・読み・例文・類語 でいかい‐がん〔デイクワイ‐〕【泥灰岩】 堆積岩たいせきがんの一。粘土質成分と石灰質成分とがまじった、泥岩と石灰岩との中間的な岩石。マール。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「泥灰岩」の意味・読み・例文・類語 でいかい‐がんデイクヮイ‥【泥灰岩】 〘 名詞 〙 炭酸カルシウムに富む泥質の堆積岩。石灰岩と泥岩の中間のもの。マール。[初出の実例]「凝灰岩。砂岩。蛮岩」(出典:日本風景論(1894)〈志賀重昂〉九) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「泥灰岩」の意味・わかりやすい解説 泥灰岩でいかいがんmarl 細粒砕屑(さいせつ)粒子の泥質物質と、石灰岩の主成分である炭酸カルシウムが混合してできた中間的組成の堆積(たいせき)岩。おもに粘土鉱物と方解石からなる。マールともいう。石灰質泥岩とよばれるものから、泥質石灰岩あるいは不純石灰岩とよばれるものまで含み、炭酸カルシウム成分は30~70%を占めている。炭酸カルシウム成分は海水から化学的に分離沈殿したものであるが、生物の生活作用が関連していると考えられている。[斎藤靖二][参照項目] | 石灰岩 | 堆積岩 | 炭酸塩 | 炭酸カルシウム | 泥岩 | 粘土鉱物 | 方解石 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「泥灰岩」の意味・わかりやすい解説 泥灰岩 (でいかいがん)marl 粘土質成分および炭酸塩成分が混合した,おもに灰色の堆積物。日本では泥質の石灰岩を広く泥灰岩(マール)と呼びならわしてきた。マールは種々の意味で使用されるが,アメリカでは海成あるいは陸水成(とくに後者を重視)で,粘土および炭酸塩の混合物からなるものを呼び,固結したものはマール岩として区別している。日本とヨーロッパでは固結・未固結を区別せず泥灰岩と呼ぶ。陸水成のものに限って使用するべきという意見もある。執筆者:徳岡 隆夫 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
岩石学辞典 「泥灰岩」の解説 泥灰岩 この語は,層状鉄鉱床では菱鉄鉱(siderite)質の殻をもつ石灰岩からシャモス石(chamosite)質泥岩まで変化する.(1) マール(marl)の固結したもの.(2) 米国ユタ州のGreen River formationの石灰質泥岩.などいくつかの意味がある[Cotta : 1862, Hallimond : 1925, Gary, et al. : 1972]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「泥灰岩」の意味・わかりやすい解説 泥灰岩でいかいがんmarl マールともいう。堆積岩の一種で,粘土質成分と炭酸塩成分が混合された泥岩。詳しくは炭酸塩を 35~65%含み,残りは粘土のものをさす。地層として広く分布する場合と,砂岩や泥岩中に結核状に産出する場合とがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by