浜尾四郎(読み)ハマオシロウ

デジタル大辞泉 「浜尾四郎」の意味・読み・例文・類語

はまお‐しろう〔はまをシラウ〕【浜尾四郎】

[1896~1935]小説家東京の生まれ。加藤弘之の孫。古川緑波の兄。検事弁護士として活躍の後、作家転身。「殺人鬼」などの本格推理小説発表した。晩年貴族院議員。

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百科事典マイペディア 「浜尾四郎」の意味・わかりやすい解説

浜尾四郎【はまおしろう】

推理作家。加藤弘之の孫,照麿の子。古川緑波の兄。1918年浜尾新養子となり,23年東大法科卒業。東京地方裁判所検事となるが,1928年辞任して弁護士を開業。《彼が殺したか》(1929年)以後,《殺人鬼》《鉄鎖殺人事件》などを発表。1933年貴族院議員となって筆を断った。落語演劇にも通じた。
→関連項目新青年(日本)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「浜尾四郎」の意味・わかりやすい解説

浜尾四郎
はまおしろう
(1896―1935)

推理作家。東京生まれ。東京帝国大学法学部卒業。子爵、検事、のち弁護士を開業。1929年(昭和4)処女作『彼が殺したか』を発表。以後『黄昏(たそがれ)の告白』『殺された天一坊』などの作品を書くかたわら、本格推理小説の論客として初期の創作推理文壇で活躍した。バン・ダインに傾倒してその影響下に書かれた『殺人鬼』(1931)は、重厚な構成をもち、第二次世界大戦前では数少ない本格長編の代表作である。

厚木 淳]

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20世紀日本人名事典 「浜尾四郎」の解説

浜尾 四郎
ハマオ シロウ

昭和期の探偵小説家,弁護士



生年
明治29(1896)年4月20日

没年
昭和10(1935)年1月29日

出生地
東京

学歴〔年〕
東京帝国大学独法科〔大正12年〕卒

経歴
東大卒業後検事局に勤務し、昭和3年弁護士を開業。そのかたわら探偵小説を書き、4年「彼が殺したか」を発表。以後「殺人小説集」「殺人鬼」などを刊行。8年貴族院議員になった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「浜尾四郎」の解説

浜尾四郎 はまお-しろう

1896-1935 昭和時代前期の小説家。
明治29年4月24日生まれ。加藤照麿(てるまろ)の4男。古川緑波(ろっぱ)の兄。子爵浜尾新(あらた)の養子。検事,のち弁護士。昭和4年第1作「彼が殺したか」を発表。以後,「殺人鬼」「鉄鎖殺人事件」など本格推理小説をかいた。8年貴族院議員。昭和10年10月29日死去。40歳。東京出身。東京帝大卒。

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367日誕生日大事典 「浜尾四郎」の解説

浜尾 四郎 (はまお しろう)

生年月日:1896年4月20日
昭和時代の推理小説家;弁護士。子爵
1935年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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