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海洋観測衛星 かいようかんそくえいせいmarine observation satellite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

海洋観測衛星
かいようかんそくえいせい
marine observation satellite

海洋のリモートセンシングを主な目的とした人工衛星で,1975年にアメリカが打ち上げた GEOS-3が最初。海洋の現象を短期間に大洋規模で観測することは,従来の観測船による方法では不可能であったが,人工衛星では海洋内部の状態を見ることはできないが,全地球的海洋表面観測が可能となる。 78年6月にアメリカ航空宇宙局が打ち上げた SEASAT-1はわずか3ヵ月余で故障したが,多くの貴重な資料を提供してくれた。搭載された測器は,(1) レーダ高度計:マイクロ波を使用し,海面の凹凸を観測し,海面の地衡流,ジオイド,有義波高を推定,(2) マイクロ波散乱計:約 50km幅の分解能を持ち,海面粗度を測定,さらに海上の風速を推定,(3) 合成開口レーダ:うねり,内部波,潮目や氷山の移動を測定,(4) 走査型多チャンネルマイクロ波放射計:海面からくるマイクロ波帯域の放射の5つの周波数について測定し,海面水温,海上風速,水蒸気量,降雨強域海水域の広さを推定,(5) 可視赤外放射計:可視波長域と赤外波長域を撮像し,海面水温を推定,である。 85年レーダ高度計を積んだ GEOSATを打ち上げたが,90年には総合的な衛星 NROSSやレーダ高度計が主体の TOPEXが打ち上げられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

かいようかんそくえいせい【海洋観測衛星 marine observation satellite】

海面温度,海上風,波浪,海面高度などの海洋観測を目的とする科学衛星。1978年6月打ち上げられたアメリカのSEASAT(シーサツト)が最初である。その後いくつかの海洋観測衛星が打ち上げられており,ほかに気象衛星も海洋観測機器を搭載している。広範囲の海洋を同時に観測できる特徴をもつ。衛星の軌道から静止衛星と軌道衛星に分けられる。静止衛星は赤道上3万6000kmにあり,地球の自転と同速度で運動するため,広範囲を常時観測できる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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