コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

淋疾 りんしつgonorrhea

翻訳|gonorrhea

4件 の用語解説(淋疾の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

淋疾
りんしつ
gonorrhea

淋菌の感染による性感染症。淋病ともいう。おもなものは男性の尿道炎,女性の頸管炎で,ほかに淋菌性の関節炎,結膜炎副睾丸炎,卵管炎,外陰腟炎などもある。感染後 24時間から 5日目ぐらいまでに症状が表れる。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

大辞林 第三版の解説

りんしつ【淋疾】

出典|三省堂
大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

淋疾
りんしつ
gonorrhea

淋病ともいい、淋菌の感染によっておこる疾患の総称で、性病の一種である。大多数は保菌者との性交により感染するが、まれに性交以外の間接的感染もありうる。男性では淋菌性尿道炎が代表的で、まれに精巣上体炎前立腺(ぜんりつせん)炎などを併発する。女性では子宮頸管(けいかん)炎、腟(ちつ)炎、尿道炎としておこり、ときに卵管炎、直腸肛門(こうもん)炎などを合併する。近年、関節炎や結膜炎はまれとなったが、異常性交による直腸肛門炎、咽頭(いんとう)炎は増加している。
 男性の淋疾は、ほとんどすべて女性保菌者との性交により感染する。1週間前後の潜伏期の後、尿道のかゆみ、熱感、排尿痛、外尿道口からの排膿(はいのう)などの症状を呈するが、非淋菌性尿道炎でも同様の症状がみられるので、症状だけで淋疾か否かの判断はできない。
 女性の淋疾も、大部分が男性保菌者との性交により感染するが、女児などでは風呂場(ふろば)などで間接的に感染する場合もある。症状は、おりもの(こしけ)の増加、下腹部痛、排尿痛などであるが、半数以上は無症状で、罹患(りかん)したことに気づかない場合も多い。直腸肛門炎を併発すると、肛門周囲や排便時の痛みのほか、肛門周囲からの排膿などが認められる。
 診断は、男性では尿道分泌物、女性では腟分泌物や尿道分泌物、その他罹患したと思われる部位から得られた分泌物の顕微鏡検査、または培養によって淋菌を証明することによる。治療は、おもにペニシリン系などの抗生物質による化学療法で比較的容易に治癒するが、十分な治療を行い完全に治癒したことを確認することが重要である。また患者自身だけでなく、性交相手も同時に治療する必要がある。なお、膿汁に触れた手指をよく消毒することもたいせつであるが、淋菌は熱と乾燥に弱いため、膿汁の付着した下着などは熱湯に浸したのちに洗濯して乾燥させるだけで感染の危険はなくなる。男性では治療後、菌交代現象によって淋菌以外の細菌による尿道炎が持続したり、後年になって尿道狭窄(きょうさく)をきたすことがある。
 なお、淋菌Neisseria gonorrhoeae (Zopf) Trevisanは、ナイセリア科のナイセリア属の細菌で、ドイツの皮膚科学者で細菌学者でもあるナイセルAlbert Neisser(1855―1916)によって発見、1879年に発表された淋疾の病原菌である。グラム陰性菌。腎臓(じんぞう)形の対をなす双球菌で、白血球に取り込まれていることが多い。大きさは0.6×1.0マイクロメートルで、ほぼ一定であるが、培養菌の大きさは大小さまざまである。栄養要求が厳しくて普通寒天には発育せず、血液寒天やチョコレート寒天などを温めて使用する。抵抗性が弱く、室内に置くと速やかに死滅するので、検体はできるだけ速やかに培養しなければならない。[河田幸道]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の淋疾の言及

【淋病】より

…淋菌の感染によって起こる性病の一種で,医学的には淋疾という。古くは淋毒あるいは消渇(しようかち),屢尿(しばゆばり)とも呼ばれた。…

※「淋疾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

百条委員会

地方自治体が議決により設置する特別委員会の一つ。名称は「地方自治法第100条」に基づく。百条委員会は、地方公共団体の事務に関する調査を行い、関係者への聞き取りや記録の提出を請求、拒否した者には罰則が科...

続きを読む

コトバンク for iPhone

淋疾の関連情報