清浄(読み)セイジョウ

デジタル大辞泉 「清浄」の意味・読み・例文・類語

せい‐じょう〔‐ジヤウ〕【清浄】

[名・形動]清らかで、けがれのないこと。清潔なこと。また、そのさま。しょうじょう。「清浄な空気」
[類語]綺麗清い清らか清潔清澄清冽せいれつ清麗無垢むく純潔潔白けっぱく

しょう‐じょう〔シヤウジヤウ〕【清浄】

[名・形動]
清らかでけがれのないこと。また、そのさま。せいじょう。「清浄な(の)心」
仏語煩悩ぼんのう私欲・罪悪などがなく、心の清らかなこと。「六根清浄

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精選版 日本国語大辞典 「清浄」の意味・読み・例文・類語

しょう‐じょうシャウジャウ【清浄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 清らかでけがれのないこと。また、そのさま。せいじょう。
    1. [初出の実例]「必憑幽冥、敬神尊仏、清浄為先」(出典:続日本紀‐神亀二年(725)七月戊戌)
    2. 「清浄(シャウジャウ)ならん人をして、我身金精(さび)を拭ふべし」(出典:太平記(14C後)三二)
  3. 仏語。煩悩悪行がなく、心身の清らかなこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「もしこの身に五逆四重をかして比丘の法をうしなへらむかへりて清浄なることえて」(出典:観智院本三宝絵(984)下)

せい‐じょう‥ジャウ【清浄】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 清らかでけがれのないこと。また、そのさま。しょうじょう。
    1. [初出の実例]「英才は、必ず恭敬篤実の所不足也。しかれども、心の無欲清浄なる事はかはりなし」(出典:集義和書(1676頃)一四)
    2. [その他の文献]〔書言字考節用集(1717)〕
    3. 「アア貴嬢は清浄(セイジャウ)なものだ潔白なものだ」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)
  3. 数詞の一つ。極めて小さい数の単位で、10-21 にあたる。

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普及版 字通 「清浄」の読み・字形・画数・意味

【清浄】せいじよう

清め。

字通「清」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の清浄の言及

【忌∥斎】より

…現代では禁忌ないしタブーに比定されるが,古典的には異常な神聖に対する消極的な忌避の態度や習俗ばかりでなく,積極的な交渉や謹慎のそれをも含む。原始古代の神聖観念には,崇高,清浄,偉大,強力など畏敬すべき神聖のほかに危険,邪悪,汚穢(おわい)など忌避すべき不浄な神聖も含まれており,基本的には異常な神秘として日常から隔離され俗的扱いを禁止される意味をもつ。その意味から日本語でいう〈清浄〉も〈不浄〉も単なる衛生観念ではなく,共に事象の神聖なあり方をさし,それへの対処には宗教的に特別の配慮を要する。…

※「清浄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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