清潔(読み)せいけつ(英語表記)purity

翻訳|purity

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

清潔
せいけつ
purity

清潔であるということは衛生管理が行き届いて,病原菌などが発生・増殖しにくい状態を指す。しかし清潔は文化的な観念とも深く結び付いており,基本的にはきちんと整理され秩序立った状態のことである。反対に秩序に異物が混入したり,外部との境界があいまいになった状態を不潔であるとか汚れているとかいう。それゆえ外部との接触面である洋服,髪の毛,手,顔などがきちんと手入れしてあれば清潔なイメージを与えるし,外部のちりやほこり,あるいは体内から外部へと吐き出されるべきものが皮膚や洋服に付着していると不潔であるとみなされる。清潔や不潔は分類操作の過程で生じてくる概念であるため,文化によって清潔であることの基準も変わってくる。清潔さを保つために異物は排除されねばならず,不潔なイメージを付与された人間や職業などが不当な評価を受け,いじめや暴力を誘発することもある。

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デジタル大辞泉の解説

せい‐けつ【清潔】

[名・形動]
汚れがないこと。衛生的であること。また、そのさま。「からだを清潔に保つ」「清潔な下着」⇔不潔
人柄や行いが清らかで、うそやごまかしなどがないこと。また、そのさま。「清潔な選挙」
[派生]せいけつさ[名]

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大辞林 第三版の解説

せいけつ【清潔】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
よごれのないこと。きれいなこと。また、そのさま。 「 -な衣服」
人格や生活態度などが正しくきれいである・こと(さま)。 「 -な人柄」 「 -な交際」
▽⇔ 不潔
[派生] -さ ( 名 )

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精選版 日本国語大辞典の解説

せい‐けつ【清潔】

〘名〙 (形動)
① きれいでよごれのないこと。清浄なこと。衛生的なこと。また、そのさま。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
※中華若木詩抄(1520頃)中「ひたさら足を濯ふをはやめよ、水は清潔なるものなれとも、淵明が行跡に比すれば、そくばく不清也」
② 人格や品行が清くいさぎよいこと。ごまかしがなく純粋なこと。また、そのさま。
※吾妻鏡‐文治三年(1187)一〇月四日「重忠存清潔、太越傍人之由、自慢意之処、依真正男不義、逢耻辱畢云々」
※高野本平家(13C前)三「潁川(えいせん)の月に心をすます人もありければ、これ豈博覧清潔(セイケツ)にして世を遁(のがれ)たるにあらずや」 〔韓非子‐人主〕

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