静岡市の興津(おきつ)から袖師(そでし)にかけての海岸。庵原(いはら)山地が清水港に迫る山麓(さんろく)に清見寺(せいけんじ)があり、国指定名勝の庭園をもつが、その眼下の内湾と対岸の三保(みほ)の半島は優れた景観で、『万葉集』以降多くの詩歌に歌われ、万葉には「廬原(いほはら)の清見の崎の三保の浦のゆたけき見つつ物思ひもなし」と詠まれている。明治末期からは海岸保養地として別荘も建てられ、西園寺公望(さいおんじきんもち)の坐漁荘(ざぎょそう)は有名であった。清水港の拡張と整備、沿岸の埋立てにより往時のおもかげは失われ、興津埠頭(ふとう)はコンテナ基地となり人工海岸となった。
[北川光雄]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加