済生会(読み)サイセイカイ

百科事典マイペディアの解説

済生会【さいせいかい】

正称は社会福祉法人恩賜財団済生会。1911年,明治天皇の下賜金と民間寄付金により貧民医療を目的に恩賜財団として設立。大逆事件後の社会不安の緩和策の一つで,各県に支部を置き,政府予算の配分を受け,公的機関の性格をもっていた。1952年社会福祉法人となり,現在は民間団体として病院,乳児院,整肢学院などを経営。
→関連項目金原明善平田東助

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世界大百科事典 第2版の解説

さいせいかい【済生会】

貧民に対する医療救済を目的として,1911年に天皇の下賜金と民間資金によって設立された財団法人。日露戦争後貧困者が増加し,病気になっても医者にかかれない状態がひろがった。それまで民間の施療病院が行ってきた慈善医療ではこうした状況に対応しきれず,治安対策上も放置できないため,本格的な救済事業が必要となった。そこで貧困な無告の民への医療保護事業を行うことを指示する天皇の勅語が出され,150万円が下付された。

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精選版 日本国語大辞典の解説

さいせい‐かい ‥クヮイ【済生会】

社会福祉法人恩賜財団済生会の略称。明治四四年(一九一一)明治天皇の下賜金一五〇万円を基金に医療保護機関として発足。昭和二七年(一九五二)社会福祉法人に改組。

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旺文社日本史事典 三訂版の解説

済生会
さいせいかい

明治末期の施薬医療機関
増大する社会問題,ことに大逆事件による社会不安などに対処するため,1911年明治天皇の下賜金をもとに政府が中心となって設立した公益法人。貧民救済・巡回診察などを行った。現在は民間団体として,各地に病院・診療所などを経営する。

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