溶体(読み)ヨウタイ(その他表記)solution

翻訳|solution

デジタル大辞泉 「溶体」の意味・読み・例文・類語

よう‐たい【溶体】

2種以上の物質均一混合物をつくっているもの。混合物が液体の場合は溶液固体の場合は固溶体気体の場合は混合気体という。

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精選版 日本国語大辞典 「溶体」の意味・読み・例文・類語

よう‐たい【溶体】

  1. 〘 名詞 〙 二種またはそれ以上の物質が均質な混合物となり、機械的操作では分離できないもの。液体状のものを溶液、固体状のものを固溶体という。〔稿本化学語彙(1900)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「溶体」の意味・わかりやすい解説

溶体 (ようたい)
solution

均一な相からなる混合物。均一な相が気体である場合は混合気体,液体の場合は溶液,固体である場合は固溶体という。ただし,混合気体は条件(低温においてとか,成分分子量の差が大きいとか)によって,不均一になる場合もありうる。一般に混合物は,各成分に分離する場合に,外からそれほど大きなエネルギーを加えないで容易に分離できるもの(たとえば,ふるいフィルターで分けるとか,弱い遠心力をかけるとかだけで分離できるもの)と,かなりのエネルギーを外から加えて(たとえば加熱するとか強い遠心力をかけるなど)はじめて分離できるものとに分けられる。前者については不均一,後者については均一またはほぼ均一であるということができる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「溶体」の意味・わかりやすい解説

溶体
ようたい
solution

2種以上の物質が均一相をなす混合物。固相のときを固溶体,液相のときを溶液,気相のときを混合気体という。空気窒素酸素主成分とする混合気体であり,黄銅真鍮)は亜鉛の固溶体である。すべての気体は常圧なら混合が可能であるが,高圧下ではその性質は限定的となる。多くの金属は液相で混合することができる(→合金)。

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岩石学辞典 「溶体」の解説

溶体

液体状態にある均一な混合物.固体状態をとる場合は固溶体という[長倉ほか : 1998].一般には液体成分(溶媒)の中にこれより少量の固体,液体または気体成分が溶質として溶解したものであるが[片山ほか : 1970],固溶体(solid solution),熔融体または溶液(liquid solution)および気溶体(gaseous solution)のすべて,あるいは一部総称という考えもある[ゴードン : 1971].

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