無汗症(読み)ムカンショウ

デジタル大辞泉 「無汗症」の意味・読み・例文・類語

むかん‐しょう〔‐シヤウ〕【無汗症】

高温多湿な環境でも発汗がみられない疾患。全身性のものと局所性のものがある。全身性無汗症には先天性のものと、シェーグレン症候群などの疾患や薬剤使用に伴って発症する後天性のものとがある。局所性無汗症はアトピー性皮膚炎片麻痺などに伴ってみられる。

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関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「無汗症」の意味・読み・例文・類語

むかん‐しょう‥シャウ【無汗症】

  1. 〘 名詞 〙 発汗が減少したり消失したりする状態。神経性内分泌障害、代謝異常、皮膚疾患などが原因

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「無汗症」の意味・わかりやすい解説

無汗症
むかんしょう

発汗がまったくないか、わずかしかない状態をいう。体温放散が困難なため、しばしば発熱する。温熱中枢の失調や障害、末梢(まっしょう)神経の損傷、代謝異常(糖尿病、アミロイド症、ファブリー病)、先天性の汗腺(かんせん)欠除(先天性無汗性外胚葉(はいよう)形成不全症)、汗腺の萎縮(いしゅく)や消失(皮膚の老化、汎発(はんぱつ)性強皮症、シェーグレン病、瘢痕(はんこん))、汗管の閉塞(へいそく)(アトピー性皮膚炎などの湿疹(しっしん)類、乾癬(かんせん)、魚鱗(ぎょりん)癬)などでおこる。

[齋藤公子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「無汗症」の意味・わかりやすい解説

無汗症
むかんしょう
anhidrosis

全身的に発汗がみられない状態で,先天性と後天性に大別できる。 (1) 先天性無汗症 先天性無汗性外胚葉形成不全症の部分症状として生じる。組織学的に汗腺を欠いて無汗のため,夏季や運動後などに発熱する。 (2) 後天性無汗症 脳炎マラリアチフス疫痢などの高熱性疾患のあとにしばしばみられる。汗腺腺体が変性,萎縮している場合と,していない場合とがある。

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