20世紀日本人名事典 「熊谷武雄」の解説 熊谷 武雄クマガイ タケオ 明治〜昭和期の歌人 生年明治16(1883)年11月2日 没年昭和11(1936)年8月11日 出生地宮城県本吉郡新月村(現・気仙沼市) 経歴少年時、及川義亮に歌を学び、明治44年「詩歌」創刊と同時に「白日社」同人となり、前田夕暮に師事。大正元年文芸誌「シャルル」発行、13年「日光」に加わった。夕暮に信頼され復刊「詩歌」が自由律運動に転じた時も定型を守った。歌集「野火」「閑古鳥」がある。 出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「熊谷武雄」の意味・わかりやすい解説 熊谷武雄くまがいたけお(1883―1936) 歌人。宮城県気仙沼(けせんぬま)市生まれ。農業に従事しながら、前田夕暮(ゆうぐれ)に師事し、1911年(明治44)の『詩歌』創刊に参加。1912年(大正1)に文芸誌『シャルル』(仙台)の同人となり、郷土の文学の高揚に尽力した。1924年『日光』に夕暮らとともに参加。東北の風土と生活に着材した清新かつ重厚な歌風。歌集『野火』(1915)、『閑古鳥』(1934)。 子には子のわれにはわれの春来たる水色の山遠く煙りて[篠 弘] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「熊谷武雄」の解説 熊谷武雄(2) くまがい-たけお 1883-1936 明治-昭和時代前期の歌人。明治16年11月2日生まれ。郷里の宮城県で農林業につく。前田夕暮に師事し,明治44年「詩歌」創刊に参加。同人らが自由律口語歌に転向するなかで定型律文語歌をまもり,山村生活をうたった。仙台の文芸誌「シャルル」の同人。昭和11年8月21日死去。54歳。歌集に「野火」「閑古鳥」。 熊谷武雄(1) くまがい-たけお 1879-1932 明治-昭和時代前期の舞台俳優。明治12年生まれ。新派の静間小次郎の門下。女方から立役(たちやく)に転じ,明治43年大阪中座で名題に昇進。新派の勃興(ぼっこう)期に,関西新派の興隆につくした。昭和7年死去。54歳。京都出身。本名は田中喜三郎。初名は静間薫。俳名は雲岳。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by