日本大百科全書(ニッポニカ) 「熊谷武雄」の意味・わかりやすい解説 熊谷武雄くまがいたけお(1883―1936) 歌人。宮城県気仙沼(けせんぬま)市生まれ。農業に従事しながら、前田夕暮(ゆうぐれ)に師事し、1911年(明治44)の『詩歌』創刊に参加。1912年(大正1)に文芸誌『シャルル』(仙台)の同人となり、郷土の文学の高揚に尽力した。1924年『日光』に夕暮らとともに参加。東北の風土と生活に着材した清新かつ重厚な歌風。歌集『野火』(1915)、『閑古鳥』(1934)。 子には子のわれにはわれの春来たる水色の山遠く煙りて[篠 弘] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例