爪白癬(爪みずむし)(読み)つめはくせんつめみずむし(英語表記)Ringworm of the Nails

家庭医学館 「爪白癬(爪みずむし)」の解説

つめはくせんつめみずむし【爪白癬(爪みずむし) Ringworm of the Nails】

[どんな病気か]
 爪(つめ)にできる白癬で、多くは足白癬(あしはくせん)や手白癬(てはくせん)に合併します。中高年に多く、猩紅(しょうこう)色菌がおもな原因菌で、ときに毛瘡菌(もうそうきん)の感染でおこります。足の爪に多く、手の爪の数倍あります。
[症状]
 病変は爪の先端から根元に進行します。爪が白~灰白色に濁り、爪の下の角質(かくしつ)が増えて爪が厚くみえます。通常は自覚症状がなく、外傷後の変形と思われがちですが、肥厚ひこう)、変形が強いときは爪の端が皮膚に食い込み(陥入爪(かんにゅうそう))痛むことがあります。
[治療]
 通常は経口の抗白癬剤を内服しますが、ときに副作用がみられるため、医師の指示どおり血液検査などを受けながら治療を続けなければなりません(コラム「経口抗真菌剤」)。症状が軽い場合や、経口剤が使えないときには外用の抗白癬剤を使いますが、尿素軟膏(にょうそなんこう)との併用や肥厚した爪を削ってから塗るなどの工夫が必要です。

出典 小学館家庭医学館について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android