牛車腎気丸(読み)ごしゃじんきがん

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「牛車腎気丸」の解説

ごしゃじんきがん【牛車腎気丸】

漢方薬の一つ。生薬(しょうやく)地黄(じおう)山薬(さんやく)茯苓(ぶくりょう)沢瀉(たくしゃ)牡丹皮(ぼたんぴ)山茱萸(さんしゅゆ)桂枝(けいし)または桂皮(けいひ)附子(ぶし)牛膝(ごしつ)車前子(しゃぜんし)などを含む。宋(そう)代の医学書『済生方(さいせいほう)』などに処方が示されている。排尿困難頻尿(ひんにょう)足腰の痛み、むくみかすみ目などに用い、疲れやすい、手足が冷えやすい、顔色が悪いなどの症状がともなうとき、とくに有効とされる。下半身が衰えた高齢の人がおもな対象。

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病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「牛車腎気丸」の解説

牛車腎気丸

ツムラ


 下肢の痛み腰痛しびれ高齢者のかすみ目排尿困難尿が思うように出ない)などの治療薬です。


 疲れやすく、腰や下肢に脱力感・冷え・しびれなどがあり、同時に尿量減少多尿、ときとして口が渇くといった症状のみられる、体質の虚弱な人に用います。


①何となく熱っぽい人、胃腸の弱い人、肥満体質でのぼせやすい人、妊婦、現在妊娠する可能性のある人、ほかの薬を服用している人は、あらかじめ医師に報告してください。


②間質性肺炎、肝機能障害、黄疸、過敏症状(発疹ほっしんやかゆみなど)が現れたら、服用を止め、すぐ医師に報告してください。


③指示された期間服用しても症状が改善しないときは、医師に報告してください。

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