桂枝(読み)ケイシ

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

けいし【桂枝】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。クスノキ科ケイの若枝を乾燥したもの。発汗解熱(げねつ)鎮痛健胃などの作用がある。風邪(かぜ)のひき始め、鼻炎神経痛に効く葛根湯(かっこんとう)慢性胃腸炎胃アトニーに効く桂枝人参湯(にんじんとう)更年期障害、打撲傷に効く桂枝茯苓丸(ぶくりょうがん)、などに含まれる。ケイの樹皮を乾燥したものを桂皮(けいひ)といい、代用することがある。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

大辞林 第三版の解説

けいし【桂枝】

肉桂につけいの樹皮。漢方で薬用にする。 → 桂皮
月に生えているという桂かつらの木の枝。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

けい‐し【桂枝】

〘名〙
① 桂(かつら)、肉桂(にっけい)、月桂樹などの枝。〔沈約‐鐘山詩応西陽王教詩〕
② 中国の伝説で、月に生えているという桂の木の枝。また、試験に及第して出世するたとえにいう。
※世俗諺文(1007)「折桂枝。晉書云。郄説字広基。挙賢良、射策為天下第一。武帝問。卿自以為如何。説曰。猶桂林之一枝。崑崙之行玉。今詞折桂始於此矣」
③ 桂(けい)①の枝。薬用とする。
※全九集(1566頃)二「後人桂枝を用れば汗をとむると心得るは誤なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の桂枝の言及

【カシア】より

…【星川 清親】
[薬用]
 漢方ではカシアの樹皮やそのほか同属の若干の異種植物の樹皮および根皮が桂皮の名で用いられる。中国では桂枝(径1cm以下の枝)と肉桂(厚い幹皮)が使われたが,日本では区別せずに比較的薄い皮を桂皮と称する。精油の主成分はシンナムアルデヒドcinnam aldehyde,そのほかにタンニンを含む。…

【ニッケイ(肉桂)】より

…中国南部からインドシナにあるカシア(ケイ)C.cassia Bl.からも良質の桂皮cassia barkが得られ,生薬ではこれがよく用いられる。中国では桂枝(径1cm以下の枝)と肉桂(厚い樹皮)が使われたが,日本では区別せずに比較的薄い樹皮を桂皮と称する。ヤブニッケイC.japonicum Sieb.ex Nakaiは本州の福島県以南から琉球,中国南部の暖帯に分布する常緑高木で,葉や樹皮にはニッケイのような芳香は乏しい。…

※「桂枝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

適応障害

心理社会的なストレスがはっきりと認められ、情緒面や行動面に問題が生じるもの。職場の人間関係、夫婦間の葛藤を始め、親の離婚、子供の自立、失恋、身体疾患など、一過性のものから持続的なものまで、ストレス因子...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

桂枝の関連情報