日本大百科全書(ニッポニカ) 「牧丘」の意味・わかりやすい解説
牧丘
まきおか
山梨県中北部、東山梨郡にあった旧町名(牧丘町(ちょう))。現在は山梨市の中央部を占める一地区。1954年(昭和29)諏訪(すわ)町と中牧(なかまき)、西保(にしほ)の2村が合併して改称。2005年(平成17)牧丘町は山梨市に合併。旧町域は甲府盆地の北東、笛吹(ふえふき)川の河谷にある山間農村。南東部に国道140号が通じる。山林が80%以上を占め、製炭などの林業や養蚕が盛んであったが、昭和30年代より果樹栽培が普及し、ブドウ、モモなどが主産物となった。なかでもブドウは巨峰種を中牧地区で集中的に栽培している点に特色がある。しかし、甲府盆地方面に通勤する兼業農家が大半を占めている。
[横田忠夫]
『『牧丘町誌』(1980・牧丘町)』