琉金(読み)リュウキン

精選版 日本国語大辞典 「琉金」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐きんリウ‥【琉金】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( もと琉球から渡来したところからいう ) 真鍮(しんちゅう)のこと。
    1. [初出の実例]「りうきん 琉金の義。琉さやたといふ如く琉球より来るをもてなるべし。是古への真鍮也といへり」(出典:和訓栞(1777‐1862))
  3. キンギョの品種。体は赤または赤白のまだらで、腹部が著しくふくれる。ひれはよく発達し、特に尾びれが長く、普通三つ尾または四つ尾をなす。和金とともに最も普通に飼育される。江戸時代に琉球から渡来。尾長。琉球金魚。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「ハイ、琉金(リウキン)で御座いましてね。尾がふっさりと致して、体よりは二つがけ程も、尾の方が長う御座いますわ」(出典人情本・恋の若竹(1833‐39)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「琉金」の解説

琉金

金魚の品種のひとつ。中国産で、江戸時代に沖縄(当時の琉球)を経由して輸入されたことからこの名がついたとされる。丸みを帯びた体形で、頭の後ろが高く盛り上がり、尾は長い

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