用度(読み)ヨウド

デジタル大辞泉 「用度」の意味・読み・例文・類語

よう‐ど【用度/用途】

会社官庁などで、事務用品などの供給に関すること。「―品」
要する費用入費
大庄屋等その―として、金九百五十両を村々の百姓に出させし事」〈折たく柴の記・中〉
《「ようと」とも》ぜに異称
「運び残したる―十貫をば」〈沙石集・六〉
[類語]費用掛かりついり目り用入用にゅうよう入費にゅうひ出費経費実費コスト雑費

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精選版 日本国語大辞典 「用度」の意味・読み・例文・類語

よう‐ど【用度・用途】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 要する費用。入費。かかり。いりめ。ゆうど。
    1. [初出の実例]「頭一人。〈掌納及雑物。支度国用。勘勾用度〉」(出典令義解(718)職員)
    2. [その他の文献]〔漢書‐武帝紀〕
  3. ( 「ようと」とも ) 銭(ぜに)の異称。ゆうど。
    1. [初出の実例]「はこび残ける用途(ヨウト)十結をば、御布施に奉るとて」(出典:米沢本沙石集(1283)六)
  4. 官庁・会社などで、事務用品などの供給に関すること。また、その部署
    1. [初出の実例]「竹はまた用度から酒を引いて来て一人して飲みはじめた」(出典:山の鍛冶屋(1926)〈宮嶋資夫〉三)

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普及版 字通 「用度」の読み・字形・画数・意味

【用度】ようど

費用。〔漢書、武帝紀〕(元狩四年)關東民の~徙(うつ)るもの、て七十二五千口。縣官の衣振業に、用度足らず。ふ、銀錫を收めて白金び皮りて、以て用に足さしめん。

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