田代島(読み)タシロジマ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「田代島」の意味・わかりやすい解説

田代島
たしろじま

宮城県東部、牡鹿(おしか)半島の西側の石巻湾(いしのまきわん)にある島。面積3.14平方キロメートル。石巻市に属し、鮎川(あゆかわ)港の西方約7キロメートルにあり、定期船が通う。北上高地南端にあたり、中生代砂岩、頁(けつ)岩よりなり、西岸は絶壁状、東岸は遠浅である。前九年の役後、安倍(あべ)一族が漂着して漁業を営んだという伝説がある。近世仙台藩の流刑地であった。耕地が少ないので、沿岸漁業のほか、カツオ・マグロ漁業に従事する者が多い。三陸復興国立公園(旧、南三陸金華山国定公園)に含まれている。人口94(2009)。

[長谷川典夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「田代島」の意味・わかりやすい解説

田代島
たしろじま

宮城県東部,牡鹿半島の南西方にある島。石巻市に属する。周囲は海食崖に囲まれている。仁斗田 (にとだ) ,大泊 (おおどまり) の漁業集落がある。江戸時代は仙台藩の流刑地であった。石巻から網地島 (あじしま) ,金華山への巡航船寄港。仁斗田に珍しい岩礁性貝塚の仁斗田貝塚がある。面積 3.14km2。人口 130 (2000) 。

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