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田淵安一 たぶちやすかず

百科事典マイペディアの解説

田淵安一【たぶちやすかず】

画家。福岡県生れ。1949年東大美術史科卒。猪熊弦一郎油彩を学ぶ。1947年新制作派展に出品。1951年渡仏,以降パリを中心に活動。今井俊満やコブラ・グループと交流し,レアリテ・ヌーベル,サロン・ド・メ等に出品。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

田淵安一 たぶち-やすかず

1921-2009 昭和後期-平成時代の洋画家。
大正10年5月20日生まれ。須田国太郎にまなぶ。昭和22年より新制作展に出品。26年渡仏し,アペルらコブラ系の画家たちと交遊。34年からパリに定住。鮮やかな色彩の抽象画をえがき,サロン-ド-メをはじめ海外の国際展で活躍する。60年フランス芸術文化勲章オフィシエを受章。平成21年11月24日死去。88歳。福岡県出身。東大卒。作品に「夜すぎる」「地下の樹」,著作に「西欧人の原像」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

田淵安一
たぶちやすかず
(1921―2009)

洋画家。北九州市小倉(こくら)生まれ。幼少期から油絵を描き始める。1948年(昭和23)東京大学美術史学科を卒業、同大学院へ進む。在学中から猪熊(いのくま)弦一郎の研究所に通い、新制作協会展に出品する。1951年私費留学生としてソルボンヌ大学に留学。岡本太郎、菅井汲(すがいくみ)、今井俊満などの日本人画家のほか、コブラ系の作家たちと交友して抽象表現へと向かう。パリでのレアリテ・ヌーベル展、サロン・ド・メに出品して注目を集め、フランスから日本へと紹介されるようになる。1959年プレミオ・リソーネ展で買上賞(出品作品を買い上げる賞)、1966年現代日本美術展で優秀賞受賞。サン・パウロ・ビエンナーレ展、インド・トリエンナーレ展ほか、多くの国際展に招かれ、受賞も多数ある。1996年(平成8)神奈川県立近代美術館で田淵安一展が開催された。つねにヨーロッパと東洋、日本の文化・美術の伝統を踏まえて、とくに南画(なんが)系と琳派(りんぱ)系との現代的調和を思わせるような、豊かな色彩性とダイナミックなフォルムとの饗宴(きょうえん)が特色である。著書に『西欧人の原像』『二面の鏡』ほかがある。[小倉忠夫・柳沢秀行]
『『西欧人の原像』(1976・人文書院) ▽『西欧の素肌ヨーロッパのこころ』(1979・新潮社) ▽『二面の鏡』(1982・筑摩書房) ▽『アペリチフをどうぞ』(1985・読売新聞社) ▽『イデアの結界――西欧的感性のかたち』(1994・人文書院) ▽神奈川県立近代美術館編・刊『田淵安一展――宇宙庭園』(1996) ▽『ブルターニュ・風と沈黙』(1996・人文書院) ▽『西の眼東の眼』(2001・新潮社)』

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