江戸時代に,菱垣(ひがき)廻船や樽廻船で上方から江戸へ輸送される商品のうち,とくにその年の最初の綿や酒の積荷を積んで,同時に出帆して江戸到着を競争した海上レース。当時の人々はこのレースに賭をし,人気を集めた年中行事であった。綿の場合は新綿番船といって,大坂菱垣廻船問屋によって菱垣廻船が仕立てられ,酒の場合は新酒番船と称して,大坂・西宮の樽廻船問屋によって樽廻船が仕立てられた。その始まりは,新綿番船は遅くとも元禄年間(1688-1704)と推定され,新酒番船も樽廻船が菱垣廻船から分離独立した1730年(享保15)以前に行われていた。上方・江戸間は幕末になると1週間から10日間を要したが,番船に限ってはそれが競争であるため,速いものでは48時間で江戸に到着した記録もある。
なお港口や関所などで,必要に応じて警固・見張りを行ったり,船の難破に際し,役人の難船改めや事後処理が終わるまでの間,事故防止のために番をする船のことも番船といった。
執筆者:柚木 学
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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