新酒(読み)シンシュ

デジタル大辞泉 「新酒」の意味・読み・例文・類語

しん‐しゅ【新酒】

その年の新穀でつくった清酒 秋》「狐啼いて―の酔のさめにけり/子規」→古酒2
[類語]酒類さけるい酒類しゅるい般若湯アルコール御酒お神酒銘酒美酒原酒地酒忘憂の物醸造酒蒸留酒混成酒合成酒日本酒清酒濁酒どぶろく濁り酒生酒古酒樽酒純米酒灘の生一本本醸造酒吟醸酒大吟醸冷や卸し屠蘇とそ甘露酒卵酒白酒甘酒焼酎泡盛ビール葡萄酒ワインウイスキーブランデーウオツカラムテキーラジン焼酎リキュール果実酒梅酒薬酒やくしゅみりん白酒しろざけ紹興酒ラオチューマオタイチューカクテルサワージントニックジンフィーズカイピリーニャマティーニ

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精選版 日本国語大辞典 「新酒」の意味・読み・例文・類語

しん‐しゅ【新酒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しんじゅ」とも ) その年に蔵から出したばかりで殺菌のための火入れをしていない酒。新走(あらばしり)。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「しん心ほうにいはく、しんしゅ百やくちゃうたりともかけり」(出典:曾我物語(南北朝頃)二)
    2. 「新酒 (シンジュ)」(出典易林本節用集(1597))
    3. 「鼻息もむせてくんのむ新酒かな〈此男子〉」(出典:俳諧・貝おほひ(1672)一九番)
    4. [その他の文献]〔白居易‐府中夜賞詩〕

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飲み物がわかる辞典 「新酒」の解説

しんしゅ【新酒】


できたばかりの酒。日本酒についていうことが多い。日本酒の製造においては7月から翌年6月までを酒造年度とするが、普通、酒造年度内に製造されたものをいう。ただし、近年は酒造が秋から冬に限らず通年行われる傾向があり、7月近くになって製造されるものもあるため、この基準実情に合わない面もあり、この語について法令上定められた規定などはない。⇒古酒

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普及版 字通 「新酒」の読み・字形・画数・意味

【新酒】しんしゆ

新醸。

字通「新」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の新酒の言及

【清酒】より

…留添えの温度は8℃が標準で,以後酵母の増殖とともに温度は上昇するが,普通,最高温度を15℃に抑え,留添えをした日を含めて20日間前後でアルコール発酵を終了させる。このもろみを袋に入れ圧搾すると白濁した新酒が得られ,袋のなかには酒かすが残る。新酒はなるべく早く滓(おり)を引き,活性炭素を加えてろ過し,火入れといって60~65℃まで加熱し,熱酒を貯蔵タンクに入れ,冷却し熟成させる。…

※「新酒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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