(読み)エキ

デジタル大辞泉 「疫」の意味・読み・例文・類語

えき【疫】[漢字項目]

常用漢字] [音]エキ(漢) ヤク(呉) [訓]え えやみ
〈エキ〉流行性の病気伝染病。「疫学疫病疫痢悪疫検疫防疫免疫
ヤクに同じ。「疫病神やくびょうがみ

えき【疫】

伝染して流行する病気。はやりやまい。えやみ。
「およそ―は日数あり、その程を過ぎぬれば、寿命ことぶきあやまたず」〈読・雨月菊花の約〉

やく【疫/益】[漢字項目]

〈疫〉⇒えき
〈益〉⇒えき

え【疫】

疫病。特に、悪性の伝染病。えやみ。
「これは世の―にはおはしまさず」〈大鏡・道長上〉

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精選版 日本国語大辞典 「疫」の意味・読み・例文・類語

えき【疫】

  1. 〘 名詞 〙 伝染して流行する病気。はやりやまい。えやみ。疫病。
    1. [初出の実例]「越後国言疫。給医薬之」(出典:続日本紀‐文武二年(698)三月丁卯)
    2. [その他の文献]〔礼記‐月令〕

え【疫】

  1. 〘 名詞 〙 流行病。悪性の伝染病。えやみ。えのやまい。
    1. [初出の実例]「まづそのとしうせたまへる殿ばらの御かず、〈略〉これはよのえにはおはしまさず」(出典:大鏡(12C前)五)

やく【疫】

  1. 〘 名詞 〙 悪性の流行病。えき。疫病。

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普及版 字通 「疫」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

[字音] エキ
[字訓] えやみ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は役(えき)の省声。〔説文七下に「民皆疾(や)むなり」とあり、流行病をいう。

[訓義]
1. えやみ、はやり病。鬼のなすところであるとして、えやみはらいの儺が行われた。

[古辞書の訓]
名義抄〕疫 エヤミ・トキノケ

[熟語]
疫旱疫鬼疫気疫死疫疾・疫症疫疹・疫病・疫痢・疫
[下接語]
悪疫・疫・救疫・検疫・蠱疫・災疫・疾疫・疫・穣疫・大疫・儺疫・防疫・免疫・夭疫・

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