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瘢痕文身 はんこんぶんしん cicatrization

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

瘢痕文身
はんこんぶんしん
cicatrization

身体変工の一つで,信仰的,装飾的あるいは地位を象徴する目的から,身体の表面を人為的に傷つける習俗。アフリカサン族成年式の儀礼に眉間や両肩の間に瘢痕を施すが,それは,一人前おとな仲間入りを象徴する印としての装飾法であるとともに,狩猟を期待する呪的意味をもっている。

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世界大百科事典 第2版の解説

はんこんぶんしん【瘢痕文身 scarification】

皮膚に切込みを入れたり,焼灼(しようじやく)して,その傷跡がケロイド状に盛り上がることを利用して身体に文様を描く慣習をいう。身体装飾の一種と考えられるが,身体彩色の場合とは異なり,描かれた文様が一生消えないという点に特色がある。通例,身体変工の一技法と分類される。身体変工の中で,皮膚に傷をつけ文様を描くものは文身と総称され,文身はさらに傷跡の盛上がりを利用する瘢痕文身と,色料を用いる刺痕(しこん)文身,すなわち入墨に下位区分される。

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大辞林 第三版の解説

はんこんぶんしん【瘢痕文身】

身体変工の技法の一。皮膚に切り傷を入れたり、焼灼しようじやくすることで、からだに文様をつける。アフリカ・東南アジア・オーストラリアなどの民族の間にみられる慣習。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

瘢痕文身
はんこんぶんしん

身体変工の一種。身体に切り込みを入れたり焼いたりして傷跡やケロイドを生じさせ、模様などを描いたものをいう。色素を用いる刺痕(しこん)文身(いれずみ)とは区別される。アフリカ、ポリネシア、メラネシアなどで広く行われ、呪術(じゅじゅつ)的および社会的意味をもつ。[加藤 泰]

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世界大百科事典内の瘢痕文身の言及

【入墨∥刺青】より

…また身体変工の一技法ともいえる。この場合,体表面に傷をつけて文様をしるすという意味で広義に〈文身〉をとらえ,その下位区分として入墨を刺痕文身と称し,色料を使わない瘢痕(はんこん)文身cicatrizationまたはscar‐tattooingと区別する。入墨を意味する英語のtattooは,18世紀後半にクック船長が南太平洋のタヒチでtatauと呼ばれていたこの習俗を西欧社会に紹介したことに由来する。…

【身体変工】より

…歯に金属などをかぶせたりはめ込んだりする装飾や,日本でも行われていた〈おはぐろ〉なども,広義の意味で歯牙加工の一種と考えられる。(6)文身 瘢痕(はんこん)文身cicatrizationと刺痕文身tattooとに分けられる。前者は皮膚に切込みを入れたり,焼灼(しようしやく)したりして,その傷跡が盛り上がることを利用し文様を浮き上がらせるもの,後者は一般に入墨や刺青と呼ばれるものに相当し,鋭利な道具で皮膚を傷つけ,その部分に色素を注入し定着させ文様を描くものである。…

【入墨∥刺青】より

…また身体変工の一技法ともいえる。この場合,体表面に傷をつけて文様をしるすという意味で広義に〈文身〉をとらえ,その下位区分として入墨を刺痕文身と称し,色料を使わない瘢痕(はんこん)文身cicatrizationまたはscar‐tattooingと区別する。入墨を意味する英語のtattooは,18世紀後半にクック船長が南太平洋のタヒチでtatauと呼ばれていたこの習俗を西欧社会に紹介したことに由来する。…

【身体変工】より

…歯に金属などをかぶせたりはめ込んだりする装飾や,日本でも行われていた〈おはぐろ〉なども,広義の意味で歯牙加工の一種と考えられる。(6)文身 瘢痕(はんこん)文身cicatrizationと刺痕文身tattooとに分けられる。前者は皮膚に切込みを入れたり,焼灼(しようしやく)したりして,その傷跡が盛り上がることを利用し文様を浮き上がらせるもの,後者は一般に入墨や刺青と呼ばれるものに相当し,鋭利な道具で皮膚を傷つけ,その部分に色素を注入し定着させ文様を描くものである。…

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