日本歴史地名大系 「白老町」の解説 白老町しらおいちよう 北海道:胆振支庁白老町面積:四二五・六三平方キロ昭和二九年(一九五四)一一月白老郡白老村が町制を施行して成立。胆振支庁の中央部西寄りに位置し、南に太平洋が広がる。東の苫小牧市との境をなす別々(べつべつ)川をはじめ、社台(しやだい)川・白老川・ブウベツ川・敷生(しきう)川・メップ川・ウヨロ川が町域を流れ、その流域に市街地・部落が形成され、伏古別(ふしこべつ)川をもって西の登別市に接する。内陸部は山岳地帯で、西から東にかけてオロフレ岳(一二三〇・八メートル)・ホロホロ山(一三二二・四メートル)・白老岳(九六八メートル)・樽前(たるまえ)山(一〇四一メートル)などがそびえ、有珠(うす)郡壮瞥(そうべつ)町・大滝(おおたき)村、石狩支庁千歳市との境をなしている。町域の約七四パーセント(約三一五平方メートル)が山林で(平成一二年「北海道自治年鑑」)、南西端の倶多楽(くつたら)湖を含む山岳地帯は支笏洞爺(しこつとうや)国立公園に含まれている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白老町」の意味・わかりやすい解説 白老〔町〕しらおい 北海道南西部の太平洋に面する町。1954年町制。地名はアイヌ語のシラウオイ(アブ〈虻〉の多いところの意)あるいはシララオイ(潮のあるところの意)に由来。南部は単調な砂浜海岸,北部は山地が迫る東西に長い町域である。畑作農業,酪農,競走馬の飼育が行なわれ,太平洋沿岸ではスケトウダラ,サケ,カレイなどの水揚げがある。白老仙台藩陣屋跡は国の史跡。ポロト湖畔のアイヌコタン(集落)は観光地として有名であり,先住民族アイヌの歴史・文化を保存する国立施設民族共生象徴空間(愛称ウポポイ)が整備されている。西部の虎杖浜は温泉に恵まれ,北部の山地および西部の倶多楽湖は支笏洞爺国立公園に含まれる。JR室蘭本線,道央自動車道,国道36号線が通る。面積 425.64km2。人口 1万6212(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by