神橋(読み)シンキョウ

デジタル大辞泉 「神橋」の意味・読み・例文・類語

しん‐きょう〔‐ケウ〕【神橋】

神殿神社境内などに架けてある橋。
栃木県日光市の大谷だいや川にかかる朱塗りの木橋。もと勅使将軍専用

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精選版 日本国語大辞典 「神橋」の意味・読み・例文・類語

しん‐きょう‥ケウ【神橋】

  1. 〘 名詞 〙 神社の境内や神殿などにかけ渡してある橋。特に、日光の大谷川にかかる橋が有名。
    1. [初出の実例]「一の鳥居より神橋(シンケウ)を渡り」(出典:今弁慶(1891)〈江見水蔭〉二)

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日本歴史地名大系 「神橋」の解説

神橋
しんきよう

上鉢石かみはついし町と山内さんないの間の大谷だいや川に架かる。勝道の日光開山に際し、深沙大王が出現して二匹の大蛇をもって橋となし、その上に菅が生じた(補陀洛山建立修行日記)との伝説から、山菅の蛇やますげのじや橋とも山菅橋・蛇橋とも称された。みはしともよぶ。「枕草子」六四段にみえる「山すげの橋」が当橋に比定される。文保三年(一三一九)までに成立の「宴曲集別紙追加曲」補陀落霊瑞には「聞渡も貴は。山菅の橋の深沙王」とある。文明一八年(一四八六)日光を訪れた聖護院道興の「廻国雑記」には「此山にやますげの橋とて深秘の子細ある橋侍り」と記し、「法の水みなかみふかく尋すはかけてもしらし山すけの橋」と詠んだ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「神橋」の意味・わかりやすい解説

神橋
しんきょう

栃木県日光市、大谷川(だいがわ)に架かる朱塗りの橋。長さ28メートル、幅6メートル。日光開山の祖、勝道上人(しょうどうしょうにん)が大谷川の急流を渡れないでいたとき、対岸に現れた深沙(じんじゃ)大王の手にした2匹のヘビが橋をつくり、山菅(やますげ)がその上に生えて渡河するを得たという。のち、ここに架けた橋は山菅橋あるいは山菅の蛇橋(じゃばし)などとよばれ、現在は神橋とよばれる。寛永(かんえい)年間(1624~1644)の修復の際、現在の形に改造された。1902年(明治35)に流失したが、2年後保晃(ほこう)会が架橋した。二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)の所有。国指定重要文化財。

[平山光衛]


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事典・日本の観光資源 「神橋」の解説

神橋

(栃木県日光市)
日本三奇橋」指定の観光名所。

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