神河(町)(読み)かみかわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「神河(町)」の意味・わかりやすい解説

神河(町)
かみかわ

兵庫県中央部、神崎郡(かんざき)にある町。2005年(平成17)、同郡神崎町、大河内町(おおかわちちょう)が合併して成立。西側の千町ヶ峰(せんちょうがみね)、暁晴(ぎょうせい)山、東側の千ヶ峰(せんがみね)、笠形(かさがた)山など、1000メートル級の山々に囲まれ、町域の8割を山林が占める。集落は町域を北から南へ貫流する市川(いちかわ)、およびその支流の小田原(おだわら)川、越知(おち)川などの流域に点在。市川に沿ってJR播但線(ばんたんせん)が走り、その東方、越知川、猪篠(いざさ)川に並行しながら播但連絡自動車道、国道312号が縦貫。江戸時代は生野(いくの)銀山朝来(あさご)市)からの金、銀の輸送路として栄えた。スギ、ヒノキなどの林業、播磨(はりま)工業地域への近郊農業が基幹産業で、ユズ清流アユ線香などが特産品。近年は雪彦峰山(せっぴこみねやま)、笠形山千ヶ峰(かさがたやませんがみね)の各県立自然公園域に含まれ、峰山高原、砥峰(とのみね)高原などが広がる自然環境を生かした観光施設の整備、大河内水力発電所や神崎工業団地の開発などにも取り組んでいる。面積202.23平方キロメートル、人口1万0616(2020)。

[編集部]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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