神道教団。旧教派神道神道十三派の一つ。新田邦光(にったくにてる)(1829―1902)を教祖とする。四国阿波(あわ)(徳島県)の武士であった邦光が、明治維新後宗教活動に専念し、1873年(明治6)に修成講社を結成したのが始まり。1876年には神道修成派として、黒住(くろずみ)教とともに十三派のなかではもっとも早く一派独立した。『古事記』から引用した「修理固成」「光華明彩」の語が教えの根本を示す語として重要視され、また儒教倫理が教義に強く反映している。邦光の没後は、新田邦貞(くにさだ)、邦達(くにたつ)、邦夫(くにお)と管長職が世襲されている。とくに静岡県を中心に教会、信者の広まりがみられるが、大正以降教勢は伸びていない。本部は東京都杉並区松庵(しょうあん)。教会数63、教師数285、信者数1万1670(『宗教年鑑』平成26年版)。
[井上順孝]
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…国家神道の形成過程で,国家の祭祀である国家神道(神社神道)と区別された神道系宗教の総称で,宗派神道,宗教神道ともいう。教派神道の独立公認は,1876年,神道事務局から別派特立を許された黒住(くろずみ)教,神道修成派に始まり,82年を中心に,1908年の天理教にいたる14教に及ぶが,そのうち神宮教は,1899年解散して神宮奉斎会となったので,教派神道十三派,神道十三派とよばれた。教派神道は,国家神道体制のもとで,仏教,キリスト教とともに,神仏基三教とよばれ,事実上の公認宗教の扱いを受け,各教の管長は,勅任官待遇であった。…
※「神道修成派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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